エピソード1 ページ10
ムサシ「そ、それはあれですよ…。奇跡…。そう、奇跡が起きたんですよ!」
シノブ「奇跡?」
ムサシ「はい」
シノブ「もう少しちゃんとした理由が聞けない?」
シノブの言葉にムサシがしどろもどろになっていると視界の端にアヤノが入り、話しかける
ムサシ「あっ、アヤノちゃん…」
アヤノ「先輩」
ムサシ「アヤノ先輩、後は?」
アヤノ「次はEYESで一番のパイロット。ちょっと攻撃的だけど…」
フブキ「余計な事は言うな」
フブキに怒られたアヤノは体をすくめる。そして紹介されたフブキは兄妹の方を見て一言
フブキ「フブキケイスケ。足手まといにだけはなるな」
ヒウラ「ハハハハハ、和やかで結構!ムサシ、ミク、何か一言ないか?」
ムサシ「一言、ですか?」
ヒウラ「うん」
ムサシ「え〜、怪獣の保護というEYESの目的に共感して来ました。その…今はその辺りが上手くいってないようなので僕はもっと積極的に怪獣を守る――」
―パチパチ!
するとムサシの言葉を遮ってフブキが拍手する
フブキ「ご立派なもんだ。現実の見えないお坊っちゃんは」
ムサシ「何だと!」
シノブ「やめなさい!」
ケンカに発展しそうになったのをシノブの一括で防がれた
シノブ「ムサシ隊員。私達の誰1人、怪獣を倒したいなんて考えてる人はいない。ただ現実的に守りきれない場合だってあるって事。これだけは知っておいて」
フブキ「リーダー、いいじゃないですか。実際に動いてみれば分かる事だ。ところでお坊っちゃんの妹も同じ考えか?」
ミク「私は兄ほど簡単に考えていません。怪獣保護と言っても否定的な意見が多い事も確か。場合によっては攻撃しなければ、弱い生命体である人間は守れない。でも、同じ地球に生きる生命体として共存の道が無いか、模索しようと思っています」
その言葉に司令室にいた全員が感心した表情になる
フブキ「なるほど、妹は兄よりしっかり者みたいだな」
―ピピピッ!!
その時、司令室に警報が鳴り響き、ヒウラはすぐにアヤノとドイガキに命令する
ドイガキ「キャップ、C-3エリアにエネルギー生命体です!」
ヒウラ「よし、メインスクリーンに出せ」
メインスクリーンにC-3エリアの様子が映し出されるが、そこには例の光のウィルスがいた
シノブ「光のウィルス…」
―ズギュウゥゥンッ!
そして光のウィルスは地面に向かって光を放つ
ドイガキ「エネルギー反応消失!」
アヤノ「地下に巨大生命反応!あー、出現します!」
ゴルメデ「グオォォォンッ!」
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