エピソード5 ページ48
ドイガキ「よーし、行くでームサシ!しっかり捕まっちょきよー!」
ムサシ「はいっ」
ドイガキ「おりゃー!」
ドイガキは3号機を操り、モグルドンのシッポの周囲を飛んでケーブルを巻き付ける
シノブ「あれは!?」
フブキ「バレル・ロール」
ドイガキ「まだまだ〜!」
そしてケーブルをシッポに完全に巻き付けるとグンッと引っ張る
アヤノ「すごい!」
ヒウラ「うむ」
ミク「後は……引っ張るだけ…!」
怪獣一本釣りの準備が整うと、ドイガキは気合いを入れて操縦桿を握る
ドイガキ「よおーし、一本釣りの極意。まずは引く!」
そう言ってドイガキは操縦桿を手前に引くと、ケーブルが引っ張られる。その様子をテレビを介して見る父親
ドイガキ「引いたら緩める」
今度は操縦桿を緩め…
ドイガキ「緩めたら再び引く!」
再び操縦桿を手前に引くドイガキ
シノブ「もう少しよ!」
フブキ「ふんばれ!」
アヤノ「頑張って!」
ミク「ファイト……!」
ヒウラ「ドイガキ、負けるな!」
そしてテレビを介して見ていた父親も手に力がこもる
ドイガキ「クソ親父ィィ!」
ムサシ「ドイガキさん、ファイトー!」
父親「このグズが!」
激励のように「このグズが!」と呟く父親
ドイガキ「おれはグズじゃないきー!」
ドイガキはまるで聞こえていたかのように反論し、3号機の出力をさらに上げると、遂に地中に隠れていたモグルドンが姿を現した
そして、そのまま引っ張っていくが……
シノブ「はっ!」
その先には高圧電流が流れている変電所があった
―ズガァァァンッ!
モグルドンの足が変電所を破壊するとモグルドンの体を伝って電流が流れ、さらには3号機のケーブルを伝ってダメージを受ける
ドイガキ「うわぁぁっ!」
フブキ「3号機が!」
電流の影響でケーブルは切れ、3号機は不時着する
ヒウラ「ドイガキ!ムサシ!」
アヤノ「ダメです!3号機、通信不能!」
―3号機内
ムサシ「ドイガキさん!大丈夫ですか!?」
ドイガキ「親父…、見てくれたかえ…」
それだけ言うとドイガキは気絶した
ムサシ「ドイガキさん!」
モグルドン「グルルル」
唸り声が聞こえ、そちらを見るとモグルドンが両足で立ってお腹の模様を見せていた。それを見たムサシは3号機から出て、コスモプラックを掲げる
ムサシ「コスモス!」
コスモプラックが展開するとムサシは光に包まれ、慈愛の勇者コスモスに変身する
フブキ「ウルトラマン」
アヤノ「コスモス!」
コスモス「フッ!」
モグルドン「グルルル」
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