エピソード3 ページ46
ドイガキ「は〜あ。これも家業を継がなかった報いかな」
ムサシ「家業?」
ドイガキ「うん。僕の家は代々カツオ漁を営んできたんだ」
ミク「ドイガキ隊員のお父さんって……漁師……なんですね」
ムサシ・ドイガキ「うおっ!?」
ムサシ「いつの間に?」
ミク「ドイガキ隊員が『家業を〜』からいたよ。休憩時間だから、基地内をブラブラしてたら2人を見つけたの。それで……ドイガキ隊員のお父さんが漁師で……なに?」
ドイガキ「無口で偏屈でさ。今日は天気が良いねって言うと“俺のせいじゃねぇ”なんていう親父でさ。よく怒鳴られたよ、親父には」
そう言って昔の事を思い出すドイガキ
ドイガキ「大学に進学する時も親父と大げんかしてさ。ゴタゴタ言わずにさっさと俺の後継げって言われて。母ちゃんはあれこれ取りなしてくれるけど、勘当は解けちゃいないんだ……」
ムサシ「そうなんですか…」
ミク「思った以上に……すごい状態……なんですね」
ドイガキ「さてと…、休憩終わり」
そう言ってドイガキは立ち上がり、テックサンダーの格納庫へ向かう
ムサシ「まだやるんですか?」
ドイガキ「出来るまでだとさ。リーダーの顔がだんだん親父に見えてきたな」
ミク「それは……リーダーに失礼……」
その時、トレジャーベース内の警報が鳴り響き、3人は急いで司令室へ向かう
―司令室
アヤノ「T-4エリアで直下型地震発生。地中を震源が移動してます!」
ムサシ「モグルドン」
ヒウラ「EYES出動!」
シノブ「テックサンダー・ツー。オールチェック・グリーン」
ムサシ「テックサンダー・スリー。オールチェック・グリーン」
ヒウラ『よし、出撃!』
フブキ「テックサンダー・ツー。テイクオフ!」
ドイガキ「テックサンダー・スリー。テイクオフ!」
出撃した2号機と3号機はモグルドンが現れた場所に到着する
アヤノ「テックサンダー2号、3号。T-4エリアに到着しました」
ヒウラ「3号機、準備は良いか?」
ムサシ『はい』
ドイガキ『は、は、はい。オ、オーケーです』
ヒウラ「2号機、サポート頼むぞ!」
フブキ『了解!』
シノブ『いつでもどうぞ』
ヒウラ「よし、気合い入れていけよ!」
隊員達にそう言うとヒウラはおもむろに立ち上がり…
ヒウラ「怪獣一本釣り作戦、オペレーション・スタート!」
釣竿を投げて引く動きをして作戦開始を告げる
アヤノ「スタート!」
ミク「ス、スタート…」
何故かアヤノとミクも同じ動きをしたのでヒウラは「えっ?」という顔になった
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