エピソード3 ページ29
イゴマス「イゴマス、ゲバンノモトニ戻リタイ。ソレニ電池ガ切レソウ。電池ガ切レタラ、イゴマス動ケナイ」
ナオコ「イゴマス、かわいそう…」
アツシ「ねぇ、何とかならないの?」
ムサシ「うーん、怪獣とはまた違ったケースだからな」
その頃、司令室ではイゴマスを落とした宇宙船が無いか『国際宇宙センター』に調べてもらっていたが結果は……
アヤノ「国際宇宙センターでもイゴマスを落としたとみられる宇宙船はキャッチ出来なかったそうです」
ヒウラ「そうか」
フブキ「しかし、これは我々の管轄外のような気がしますがね」
シノブ「どうして?」
フブキ「相手はおもちゃのロボットですよ。生物じゃない。落とし物なら警察の仕事だ」
ムサシ『フブキ隊員!』
フブキ「あ?」
ムサシ『イゴマスはおもちゃとはいえ、心があるように僕は思えるんです』
アヤノ「そうよね。悲しんだり、喜んだりするしね」
ミク『そもそも、警察には……こんなハイテクロボット……扱えないし……(小声)』
ヒウラ「例え、生物でなくとも心があるものをおざなりには出来ない。ムサシ!」
ムサシ『はい』
ヒウラ「とにかく、イゴマスを徹底的に調査してビビン星の手がかりをつかめ」
ムサシ『了解』
―現場
アツシ「ねぇ、ビビン星ってどんな星なの?」
イゴマス「ウーン。地球、ビビン星ニヨク似テイル」
タツヤ「本当?」
イゴマス「ビビン星ニモ、コンナ木ヤ花ガイッパイ。トッテモキレイ」
ナオコ「行ってみたいなぁ、ビビン星」
アツシ「なあ!」
イゴマス「デモ、地球モキレイ。トッテモ、キレイナ星」
ナオコ「キレイかな?」
タツヤ「そう見えるんだよ」
アツシ「でも僕にはそう見えないけど…」
するとイゴマスの胸が赤く光り始める。それを見たムサシとミクはラウンダーショットを構えるが……
コスモス『ムサシ』
ムサシ「コスモス?(小声)」
コスモス『このロボットに敵意は無い。信じる事も重要な事だムサシ』
コスモスの言葉にムサシは銃を下ろす。そしてイゴマスは円形の光線を発射し、子供達を包んでいく
アツシ「何だこれ?」
タツヤ「何だ、この光?」
ドイガキ「あー!子供達が!」
タツヤ「うわー、何これ?」
アツシ「浮いたぞ!」
ナオコ「あっ、車がちっちゃく見える」
様子を見ていたドイガキはラウンダーショットを構えるが…
ムサシ「ドイガキ隊員、大丈夫です。イゴマスを信じましょう」
そう言ってドイガキの手を下ろし、それを聞いたミクも銃を下ろす
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