【第4話・落ちてきたロボット】 ページ26
スピットル捕獲作戦から数日後のトレジャーベースではEYESのメンバーはゆったりとお茶を飲みながら過ごしていた
シノブ「なーんか久しぶりって気がする」
ムサシ「何がです?」
シノブ「こうやって司令室でのんびりお茶をするのが」
ドイガキ「そういえば、たて続けに色々ありましたからね」
フブキ「ジンクスだよ、ジンクス」
ムサシ「ジンクス?」
フブキ「坊やが増えたからさ。誰か増える度に何かが起こる。アヤノが初めて来た時もそうだったよな?」
そう言ってアヤノの一目見るフブキだが、アヤノはフブキの『アヤノ』という言い方が気にくわないらしく、注意したが…
アヤノ「フブキ隊員、呼び捨てはやめてください。『アヤノ隊員』って言って下さい」
フブキ「申し訳ございませんね、『アヤノお嬢様』」
フブキは直すどころかバカにするように『アヤノお嬢様』と呼んだ
ヒウラ「まぁ、こうやってのんびりするのもたまにはいいもんだな」
アヤノ「あれ?そういえば、ミクちゃんは?」
ムサシ「ああ、ミクなら鏑矢諸島に行ってます。リドリアスの傷を治す為に」
フブキ「ほお〜、あいつは怪獣の治療まで出来るのか?」
ムサシ「あっ、いえ…。その…」
フブキの言葉にムサシはしどろもどろになる。その時、司令室のモニターにミクが映る
ミク『ヤッホー、兄さん』
ムサシ「あっ、ミク。リドリアスの様子はどう?」
ミク『だいぶ良くなってるよ。やっぱり私のおかげかな?…なんてね』
フブキ「ナイスタイミングだ。お前に聞きたい事があったんだ」
ミク『なっ、何でしょう?』
フブキがモニターの前に出ると途端にビクビクするミク
フブキ「いや、別に怒ってねぇんだからそんなビクビクすんなって…(汗)」
ミク『兄から……聞いてると思いますが、初対面の人にはこう…なるんです』
フブキ「まぁ、とにかく今鏑矢諸島でリドリアスの治療してんだろ?お前、怪獣の治療も出来んのか?」
彼がそう言った瞬間、ミクは目を見開いて兄を睨む
ムサシ「いやいや、まだ何も言ってないから!!ミクが鏑矢諸島でリドリアスの治療をしているという事しか言ってないから!!」
ミク『なら良いけど……まだ信用しきってない人に『あの事』、話さないでよね』
それだけ言うとミクは通信を切った
ドイガキ「ムサシ、『あの事』って何だよ?」
ムサシ「いや、それはちょっと僕の口からは……」
アヤノ「言えないの?」
ムサシ「妹の過去に関わる事ですし……」
シノブ「それなら仕方ないわね」
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