エピソード1 ページ18
その後、兄もトレジャーベースに戻ってくると兄妹一緒にベース内の清掃を始めた
ムサシ「で、何で僕達いきなり掃除当番なんですか?」
シノブ「午前中は飛行訓練、午後は本部内の清掃。夜は研修及びデータの整理。それが緊急時以外の貴方達のタイムスケジュールよ」
ムサシ「あぁ、ハードだ…」
シノブの言ったタイムスケジュールを聞いてムサシはガクッと頭を垂れる
ドイガキ「入隊当初、僕も苦労したよ。ほら、頑張れ新人!妹の方は文句言わずに頑張ってるぞ!」
ドイガキの言う通り、少し離れた場所ではミクが黙々と清掃を続けていた
ムサシ「はい。こんなはずじゃあ…」
ミク「兄さんは夢見すぎ。こういう表に出ない仕事も重要なのよ」
ビーッ!ビーッ!
すると突然トレジャーベース内に警報が鳴り響き、4人は急いで司令室へと向かった
―司令室
シノブ「怪獣ですか?」
ヒウラ「多分な。巨大な熱源が地中を移動している」
アヤノ「熱源の速度が緩みました」
そう言ってアヤノは画面にその様子を映し出す。そこには熱源が斜め上に登っている様子が映っていた
ドイガキ「地上に出るつもりだな」
シノブ「キャップ」
シノブの言葉にヒウラは頷いて皆の前に立ち、一言
ヒウラ「チームEYES、出動!」
全員「了解!」
〈テックサンダーはSRC主力メカ全ての基盤であり、コアモジュールの前後に用途に応じたアタッチメントパーツを組み合わせるコアテックシステムによって完成する飛行メカである〉
ムサシ(新人でも、怪獣保護にかける情熱は誰にも負けやしない。がんばるぞ―!)
ムサシ「テックサンダー4号、テイクオフ!」
ミク(兄さん、今日はスゴく浮かれてたし大丈夫かな?まぁ、私がサポートしたら良いか。はぁ……)
ミク「テックサンダー3号、テイクオフ!」
そして怪獣が現れた飛行場の近くでは、その怪獣が飛行機を追っていた。しかし、テックサンダー達が現れると今度はそちらの方を向く
フブキ「ターゲット、目視」
ヒウラ「ドイガキ、カオスヘッダーの反応は?」
ドイガキ「感知されません」
シノブ「キャップ、ショックレーザーを使いますか?」
ヒウラ「待て。幸い周囲に民家は無い。スキャニングデータで特性を見極め、適切な捕獲方法を…」
その時、3号機からヒウラに通信が入る
ミク『キャップ、あの怪獣はスピットルですね』
ヒウラ「スピットル?」
ミク「凶暴な怪獣ではないのですが…」
フブキ「が、何だ?」
ミク「あの怪獣は本来、夜行性なんです」
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