エピソード6 ページ16
ミク「いざとなると、言い出せなくて……。巻き込みたくなかったし……。」
リク「大切な人だから……。モアには迷惑な話かもしれない、でもそれでも僕達は……」
それだけ言うとリクとミクはモアに背を向けて去ろうとするが、それをモアが止める。
モア「私、ジードとレイなんて知らない!何も見てない…何も知らない。だって、リっくんはリっくんでミーちゃんはミーちゃんだもん。」
リク「モア…」
ミク「モアちゃん…」
モアの言葉に笑顔になった兄妹はモアに一言
リク「ほんと大変なんだね?ニコニコ保険の仕事。」
ミク「あんな怪獣をあいてにしなきゃいけないんだから。ほんと、いつもお疲れ様。」
モア「リっくん、ミーちゃん。ありがとう。」
そして一部始終を見ていたサトコは…
サトコ「ふーん。そういう嘘なら、ありかもねぇ〜♪」
と言って地球人の優しさを理解した。
リク・ジードとレイは正義のヒーローじゃない。そう思う人達はまだいっぱいいて、悔しい思いをしてきた。
ミク・でも…
サトコ「モア。」
AIBの車から顔を出したサトコはモアにサムズアップを送り、それにモアは笑顔になる。
ミク・大切な人が分かってくれた。今はそれだけで十分。
戦いが終わり、ゼロはレイトに戻ってマユが待つ銀河マーケットに帰ってきた。
マユ「パパお帰り!」
レイト「ただいま――あ痛っ!」
目の前にあった商品の山にけつまずいて、派手に転んでしまったレイト。
ハルオ「大丈夫か?」
レイト「ああ、大丈夫です…」
光「ちゃんと足下を見ろよ。」
優衣「いつか大怪我するわよ。」
そう言って光はレイトを立ち上がらせ、優衣は散乱した商品をマユとライハと共に片付ける。
レイト「ありがとなマユ。」
そう言ってレイトは落ちたゼロアイNEOを内ポケットにしまう。
その様子をシャドー星人ゼナが見ていたとも知らずに……。
ゼナ『伊賀栗レイト、光、優衣、やはりお前達か。』
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