ウルトラマンジード・ベリアルの娘part2 (ページ7)

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エピソード6 ページ7

リク「でも僕には出来ない。たった1日ももたなかった。どうしてそんなに頑張れるんですか?」

レイト「それは、守りたい大切なものがあるからだね」

そう言ってレイトは妻であるルミナと娘のマユの方を見る

リク「僕達にはそれもない…」

レイト「僕だって無かったよ。でもね、1つ大切なものが見つかると他にも大切なものがどんどん増えていくんだ。ルミナさんと出会ったから、マユが生まれた。マユが生まれてからこの街や地球を前よりいとおしく思ったんだ。僕が居なくなった後もマユが生きていく世界だからね。まぁ、僕が出来るのはせいぜいこれ位だけど…」

そう言ってレイトは目の前に落ちていた空き缶を拾う

レイト「君達兄妹は普通の人と逆なのかもしれない。僕達は身近な人を大切に想うから世界を守りたいと思う。君達は……世界を守るなかで自分の大切なものを探していく。そういう運命を担っているのかも…」

リク「見つかるのかな?」

レイト「そりゃあ、見つかるよ。こんな平凡な僕でもルミナさんは生涯のパートナーに選んでくれた。マユは父親に選んでくれた。リク君とミクちゃんだってきっと、大切なものに出会える。君達が君達でさえいれば。」

その言葉に何か吹っ切れたリクは立ち上がって一言

リク「もう行きます」

そしてリクはレイトに一礼してこの場を去った

ゼロ『フッ、良いこと言えるようになったじゃねぇかレイト』

ルミナ「あれ?レイト君、誰かと喋ってた?」

レイト「あ…ま、迷子だって」

その頃、リクはどこかの建物の影に移動し、例のブローチを見ながらレムと話していた

リク「これ…せっかく作ってもらったけど捨てようと思うんだ。良いかな?」

レム『私はリクの選択に従います。でも、何故ですか?』

リク「僕は、僕でいようと思うから」

そして星雲荘に帰ってくるとライハが先日現れた怪獣の目的を話し始める

ライハ「あの怪獣の目的は…貴方達かもしれない」

リク「僕達?」
ミク「どうして?」

ライハ「ジードとレイの活躍を快く思わない宇宙人もいるでしょ?いっそのこと、消してしまおうという者も…」

ペガ「リク…ミク…」

ライハ「強くなるってそういう事よ。これから先、もっと予測のつかない事や危険な事が貴方達の身に起こるかもしれない。だから私は……貴方達に変身しろとは言えない…。どうするかは、貴方達が決める事だわ」

ライハの言葉に兄妹が無言になった瞬間、レムからまたしてもサンダーキラーが出現したとの報告が入る