ウルトラマンコスモス・ムサシの妹は癒しの歌姫part2

エピソード4 ページ21

父親「あいつも同じヤマワラワなんです」

兄妹「え?」

父親「私が昔、いじめられていた時にあいつは一度だけ怒ったんだ。あの時、怒ったあいつはいつもの何倍にも膨れ上がったように見えたんです」

父親の話を聞いてシノブはヤマワラワが巨大化している理由が分かったシノブは呟く

シノブ「ヤマワラワは、ユウイチ君を守ってるんだわ」

ムサシ「僕があいつを大人しくさせます!」

シノブ「ムサシ隊員、どうやって!?」
ミク「兄さん、待って!」

兄妹はヤマワラワの側に駆け寄り、話しかける

ムサシ「やめるんだヤマワラワ!」

ミク「誰もユウイチ君を傷つけたり、連れてったりしないから!」

しかし、ヤマワラワは2人の言葉に聞く耳持たず、側にある岩を掴んで兄妹に向けて投げる

ミク「キャアァァッ!」

迫ってくる岩から目を背けるミクだが、ムサシはその瞬間にコスモプラックを掲げてコスモスに変身し、気絶したミクを安全な場所に置き、ヤマワラワの方を向く

「ガアァァァッ!」

コスモス「フッ!」
―バシッ!バンッ!

コスモス「シュアッ!フッ、イヤァッ!」
―ズドンッ!ドガッ!

ヤマワラワの豪腕を全て捌き、コスモスは掌底(しょうてい)とチョップを腹にくらわせる

ユウイチ「やめて、ウルトラマンコスモス!」

ユウイチの言葉にコスモスは頷くが、ヤマワラワは豪腕を振るってコスモスを攻撃し続ける

「グオォォォッ!」
―ドガッ!バキィッ!

コスモス「ウワッ!イヤァッ!」

コスモスが蹴り飛ばされたのを見て父親は意を決してヤマワラワの元へ走る

「ガアァァァッ!」
―ドゴンッ!

コスモス「アァァァッ!」

ヤマワラワの蹴りを受けてコスモスは吹っ飛び、遂にはカラータイマーが鳴り始めてしまう。そこへ父親が近くに現れ、ヤマワラワに向かって叫ぶ

父親「ヤマワラワ!やめてくれヤマワラワ!」

父親の声にヤマワラワは振り返るが、その一瞬の隙をついてコスモスはコロナモードへと変身する

コスモス・コロナ「タアッ!」

「グオォォォンッ!」

コスモス・コロナ「ダアッ!ハアッ!」
―バシッ!ドガッ!ズンッ!

コスモスは怒涛のパンチ、キックをくらわせていき……

コスモス・コロナ「フッ!ヤアッ!」
―ガシッ!ズンッ!

―ズズウゥゥンッ!

ヤマワラワの腕を掴んで投げ飛ばす。そして投げ飛ばされたヤマワラワはその場に座り込んでしまう

それを好機と見た父親は例の木の実を取り出し、ヤマワラワに見せるように掲げて語りかける

父親「ヤマワラワ。」

「グウゥゥ?」

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