おうちデート【山本武】-3-終 ページ5
言われるがままにそっと唇を開き、ほんの少しだけスペースを開ける
するとその隙間からいきなり舌が侵入してきた
「んむっ…ふっう、んゃ…!」
今までより更に激しいリップ音が鳴り、音が直接脳に響くように感じる程強い刺激を感じる
必死で息継ぎをし、向こうの少したどたどしく絡む舌に遠慮がちに自らも絡めにいく
その頃合いからか武の手が服の裾からウェストに沿って服の中を撫でてきた
「んっ、たけし…」
「大丈夫、今日いきなりとかしねーから
でもちょっとだけ触らせてな」
反対側の手では頬から耳の裏側にかけてを優しい手つきでするりとなぞる
触れられているところから身体中すべてが熱くなる気がする
心臓の鼓動と共に、喉の奥からきゅぅ、と苦しくなり更に息継ぎが難しくなり呼吸も荒くなる
身長差があり覆い被さるかたちになっているため、今私の視界には彼しか見えない
「んちぅ…んっ…は、はっ、は…」
少し経ったところでキスの嵐が止み、一息ついたことで身体から力が抜け落ちる
腕はだらんと重く垂らし、口も半開きのまま閉じることができない
心臓の鼓動だけで身体全体が揺れるかと思うほど力が入らない
うつろなままその目で彼をみると、彼も顔を赤くし、瞳の奥からこちらを見つめてきた
「かわい…」
再びこちらに伸びる手に反射的にびくっと身体が跳ねる
しかし今度はぽんと頭に手を置くだけで彼はベッドから立ち上がった
「…ちょっと火照り冷ましてくるついでになんかお菓子とか持ってくんな」
「へぁ…う、ん」
正直こんなことの後で平然とお菓子を食べられる自信などないが、一度離れないと火照った熱で溶けてしまいそうになってしまう気がして、つい生返事で返してしまった
___その後はぎこちなく時間を過ごしたのち、二人でまた手を繋いで家まで送ってもらい、休日を終えたのだった
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作者名:SS YT | 作成日時:2021年8月14日 1時