ep36 エリーチカ ページ36
手を繋ぎながら絵里の家の前まで来た。
絵里「送ってくれてありがとね」
A「いえいえ。今度はこんな時間まで出歩くなよ。あんなところにいたら襲われても不思議じゃなかったんだぞ?」
絵里「ふふ、でもその時はあなたが守ってくれるんでしょう?」
A「あはは、ナイトか。責任重大だな」
夜中に冗談を言い合う、こんな時間も今は心地いい。
その時、絵里が近づいてきた。
絵里「...最後にもう一度だけ...」
上目遣いでこちらを見てくる。特に断る理由もないので、素直に聞き入れる。
絵里「ん...」
再び唇を重ねた。何秒か経った後、絵里から離れると、名残惜しそうな声を漏らした。
絵里「.....ぁ」
A「...」
このまま見つめあっていると、また何度でもやってしまいそうだ。
それはマズイので、絵里の目を見ないように静かに抱き寄せた。
A「...また明日な」
絵里「...うん」
と言って、お互いに離れる。絵里が寂しそうにこちらを見てくる。正直今すぐにでもまた抱き寄せたいが、必死で堪えた。
玄関の前で、振り返りざまに絵里が言った。
絵里「A!」
A「んー?」
絵里「...っ///大好き!///」
言い終えた後、逃げるようにして玄関の扉を閉めた。
それを見て、思わず声がが漏れた。
A「...女神か...」
かくして、その日から俺と絢瀬絵里は正式に恋人となったのだ。
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Cloc(プロフ) - うす笑 (2014年10月10日 18時) (レス) id: dbf5e5e9a4 (このIDを非表示/違反報告)
2103Satoshi(プロフ) - 最高すぐる (2014年7月15日 14時) (レス) id: f36ecadc16 (このIDを非表示/違反報告)
ピロ(プロフ) - すごくよかったです。ただギャグパートが面白すぎて電車内で笑っちゃったじゃないですか(笑)どうしてくれるんですかw (2014年5月22日 15時) (レス) id: 05faecfc48 (このIDを非表示/違反報告)
風吹けば名無し - ラブノベルス…本編よりサイドストーリーってか (2014年3月28日 0時) (レス) id: 2ee14e55a5 (このIDを非表示/違反報告)
虎竜(プロフ) - 更新お疲れ様です!いつも楽しみに待っています!頑張ってください! (2014年1月28日 1時) (レス) id: 757843876f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さとう | 作成日時:2014年1月19日 11時