ep26 夏祭り ページ26
A「...手？」
絵里「...///」ｺｸﾘ
A「えっと、それは...ハンド・イン・ハンドのことですか...？」
絵里「...///」ｺｸﾘ
ダメだ。今日の絵里はどこかおかしい。いや、この前から大分おかしかったが。
手をつなぐ...それは完全に恋人同士がやるものではないか。
A「...そ、れは...」
ダメだ、と言おうとしたところで
絵里「...ダメ？」
もう無理だ。この顔には逆らえない。
考えてみれば絵里は「人が多くて危険だから」と言った。ならば手を繋ぐという行為は何ら問題ではない。寧ろ危険防止のための良策だ。
そう心の中で納得させて、絵里に返事をする。
A「...いい、ぞ...つ、繋ごうか///」
絵里に手を差し出す。
絵里「！！！は、はい！///」ｷﾞｭｯ
繋いだ瞬間、どこか懐かしさを感じた。
A「この、手...」
絵里「...A？」
A「あ、ごめん、なんでもない。...行こうか」
絵里「うん♪」
A「チョコバナナって久しぶりに食うと美味いな」
絵里「本当、おいしいわ」
A「青色とかは食欲無くすけどな」
絵里「そこは大目に見ましょうよ...」
A「たこ焼きたこ焼き、祭りのたこ焼きって高いよなあ」
絵里「そう？こんなものでしょう？」
A「6個五百円ってぼったくりだろ。大阪でたこ焼き10個百五十円ぐらい店のあったぞ？」
絵里「...大阪と比べちゃダメよ」
A「綿飴にしてもそうだけど、砂糖を合成させた物をアニメのイラストが書かれた袋に突っ込めば五百円だ。ボロい商売だな。μ'sの写真印刷した袋に突っ込めば一万ぐらいで売れんじゃね？」
絵里「そ、それはないと思うけれど...」
A「来年辺り綿飴の屋台でも出そうかな。儲かりそう」
A「射的...絵里、なんか欲しいものある？」
絵里「そうね...あの人形とかかわいいわ」
A「...人形好きだな」
絵里「い、いいでしょ別に！///」
A「まあ別にいいけど...よっと、よっしゃ取れた。ほらよ」
絵里「あ、ありがとう///」
そんな感じで遊び歩いて、祭りに来てから二時間近く経っていた。
絵里「A、そろそろ花火上がるみたいよ？」
A「おお、そんな時間か。俺いい場所知ってるからそこ行こうぜ」
こうして、俺が小さい頃見つけた穴場へ行った。これから起こることも知らずに、呑気に手を繋いで行ったのだ。
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Cloc(プロフ) - うす笑 (2014年10月10日 18時) (
レス) id: dbf5e5e9a4 (このIDを非表示/違反報告)
2103Satoshi(プロフ) - 最高すぐる (2014年7月15日 14時) (レス) id: f36ecadc16 (このIDを非表示/違反報告)
ピロ(プロフ) - すごくよかったです。ただギャグパートが面白すぎて電車内で笑っちゃったじゃないですか(笑)どうしてくれるんですかｗ (2014年5月22日 15時) (レス) id: 05faecfc48 (このIDを非表示/違反報告)
風吹けば名無し - ラブノベルス…本編よりサイドストーリーってか (2014年3月28日 0時) (レス) id: 2ee14e55a5 (このIDを非表示/違反報告)
虎竜(プロフ) - 更新お疲れ様です！いつも楽しみに待っています！頑張ってください！ (2014年1月28日 1時) (レス) id: 757843876f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さとう | 作成日時：2014年1月19日 11時
