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ep20 肩揉み ページ20

A「うーん...」

今日も生徒会室に来ている。希はまたバイトが入っているらしいので、必然的に俺と絵里の二人しかいない。

絵里「どうかした?」

A「いや、ちょっと肩が痛くてな」

ここ連日の事務作業で腕ばかり使っていたため、どうやら肩が凝ってしまったらしい。

A「まあこんぐらい大丈夫だろ」

そう言って肩をグルグル回す。

絵里「ダメよ。肩、凝ってるんでしょう?あなたはそういう作業が多いんだから放置なんかしちゃダメ」

A「え?いや別に問題ないって」

絵里「ほら、こっち座って?」

俺の言葉をよそに、ポンポンと絵里が隣の椅子の上を叩く。一応言われた通りに椅子に座ったが、何をするつもりなのだろうか。

絵里「あまりやったことないから下手かもしれないけど...」

A「何が...って!?え、絵里!?」

なんと、絵里が突然肩を揉んできた。

絵里「ご、ごめんなさい。嫌だったかしら...?」

いつだか見たような悲しそうな顔をする。俺はどうもこういった顔に弱い。

A「あ、いや突然だったからびっくりしただけだよ。別に嫌じゃない」

絵里「そ、そう。じゃあ続けるわね?」

A「あ、ああ...」

妙な雰囲気になる。

絵里「...どう?」

A「あー...いいな...コレ」

あまりやったことがない、という割には中々上手い。少し眠くなってきた。

絵里「ふふ...時間あるし寝てもいいわよ?」

眠そうに見えたのだろうか。思えば最近寝ても疲れがとれていないような気がする。

A「すまん...」

絵里のお言葉に甘えて、眠りにつくことにした。


【絢瀬絵里】

絵里「...A?」

A「...zzZ」

絵里「寝た...のかしら。こんなに早く眠るなんて、よっぽど疲れていたのね。いつもお疲れ様」ナデナデ

Aの頭を撫でる。Aの髪に触れたのなんていつ以来だろうか。
無防備なAを見て、変な感情が生まれてくる。

絵里「ちょっとぐらいなら...いい...わよね」

そう言って、Aの頬に顔を近づける。そして

チュッ

絵里「......///」

やった、やってしまった。その時、不意に人の気配を感じ、扉の方を見た。そこには

希「ははーん」ニヤニヤ

絵里「」

終わった、と心の中で思った。

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Cloc(プロフ) - うす笑 (2014年10月10日 18時) (レス) id: dbf5e5e9a4 (このIDを非表示/違反報告)
2103Satoshi(プロフ) - 最高すぐる (2014年7月15日 14時) (レス) id: f36ecadc16 (このIDを非表示/違反報告)
ピロ(プロフ) - すごくよかったです。ただギャグパートが面白すぎて電車内で笑っちゃったじゃないですか(笑)どうしてくれるんですかw (2014年5月22日 15時) (レス) id: 05faecfc48 (このIDを非表示/違反報告)
風吹けば名無し - ラブノベルス…本編よりサイドストーリーってか (2014年3月28日 0時) (レス) id: 2ee14e55a5 (このIDを非表示/違反報告)
虎竜(プロフ) - 更新お疲れ様です!いつも楽しみに待っています!頑張ってください! (2014年1月28日 1時) (レス) id: 757843876f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さとう | 作成日時:2014年1月19日 11時

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