ep19 恋愛観 ページ19
A「ただいま...」
葵「おかえり...ってどうしたのよ、今にも死にそうな顔して」
流石にあの太陽の下、何時間も座ったままとなると、ライフポイントがガンガン削られていった。
A「...最近俺は社畜の星の下に生まれたんじゃないかと思ってきた」
葵「何言ってんの?それより早くご飯作ってよ」
A「チッ...へいへい」
この穀潰しが
夕食を食べ終えた後、お茶を啜って一服してると、突然姉貴が訊いてきた。
葵「それで、何か進展ないの?」
A「何が」
葵「この前一緒に買い物に行った女の子とよ」
思わず飲んでいたお茶を吐き出す。
葵「へえ?そんな反応するってことはあったんだ?」
A「...別になんもねえよ」
葵「嘘おっしゃい。何かあったんでしょ」
A「しつこいな。本当に何もないから。...何度も言うようだけど俺は」
葵「色恋沙汰には興味ない、って?」
A「その通り。わかってんなら訊くな」
葵「別に付き合うぐらいいいじゃない。何も勉強と恋愛の両立ができないワケじゃないでしょう?」
それはそうだが...
A「...半端な気持ちで付き合いたくないんだよ」
葵「半端って?」
A「ほら、俺は海外進学するだろ?そしたら自動的に疎遠になるじゃん?だから付き合えないってワケ。まあ、その相手が海外進学するなら別だが、そうそういないだろ、そんな人間」
葵「...?え?ちょっと待って。アンタまさか、付き合ったら結婚するのが当たり前だと思ってる?」
ものすごい珍しいものを見る目でこちらを見てくる姉貴。
A「は?違うのか?」
葵「...アンタって意外とお堅い頭してるわ...」
人に訊いておいて何だその言い草は。全く、失礼な奴だ
また一日が過ぎていく。
夏休み終了にまた一歩、近づいていることを心の中で嘆いた。
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Cloc(プロフ) - うす笑 (2014年10月10日 18時) (レス) id: dbf5e5e9a4 (このIDを非表示/違反報告)
2103Satoshi(プロフ) - 最高すぐる (2014年7月15日 14時) (レス) id: f36ecadc16 (このIDを非表示/違反報告)
ピロ(プロフ) - すごくよかったです。ただギャグパートが面白すぎて電車内で笑っちゃったじゃないですか(笑)どうしてくれるんですかw (2014年5月22日 15時) (レス) id: 05faecfc48 (このIDを非表示/違反報告)
風吹けば名無し - ラブノベルス…本編よりサイドストーリーってか (2014年3月28日 0時) (レス) id: 2ee14e55a5 (このIDを非表示/違反報告)
虎竜(プロフ) - 更新お疲れ様です!いつも楽しみに待っています!頑張ってください! (2014年1月28日 1時) (レス) id: 757843876f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さとう | 作成日時:2014年1月19日 11時