『ラブライブ！』恋愛小説 絢瀬絵里ルート

ep18 不理解 ページ18

その後、別の監視員に交代を告げられ、休憩がてら昼食をとることにした。

竜太「目の保養になったか？」

里志「俺は割と」

A「そもそもちんちくりんが多すぎて話にならなかった」

竜太「まあ高校生だしそっちの割合の方が多いわな。だけど絢瀬先輩と東條先輩は別格だったよな」

竜太が発した言葉にピクリと反応する。

里志「確かに、あの二人はヤバイな」

A「...そんなジロジロ見るもんじゃないだろ」

二人の会話に不快感を覚え、何故か咎めるような口調になってしまった。

竜太「？なんだ、珍しく否定的だな？」

里志「いつものお前なら乗っかってくるとこだろうに」

いつもと違う、ということにその時気づき、慌てて取り繕うように口を開いた。

A「あ、いや、俺はお前らと違って紳士ってことだよ。はっはっは」

竜太「なんだそりゃ」

里志「...？」

A「コホン。とにかく、午後からもくたばらないようにしようぜ」

そそくさとその場を後にした。
何故不快感を覚えたのか。何故いつもとは違うようなことを言ったのか。散々頭の中で考えたが、一向に理解できなかった。

ふと脳裏に、先程の絵里の姿がチラついた。

A「何考えてんだ俺は...」

はあ、と溜め息をついて、持ち場に戻った。

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