『ラブライブ！』恋愛小説 絢瀬絵里ルート

ep17 水着 ページ17

穂乃果「やっほー！A君！」

A「帰れ」

穂乃果「ええっ！？そんなあ！？」

にこ「仮にも監視員が言うセリフじゃないわね」

最悪だ。
よりにもよってこいつらか。竜太の口ぶりから察するに、あいつの仕業だろう。向こうでニヤニヤしてやがる。
これが目の保養になるなんて冗談にしては笑えない。俺が灼熱の太陽の下で働いているのに対し、こいつらはプールで涼しげな思いをするというのか。普段一番の功労者であるこの俺をよそに。
不快指数がみるみる上昇しそうだ。

海未「うぅ...人前でこのような格好は...」

ことり「ほら、海未ちゃん。そんなこと言ってたらプールなんか入れないよ？」

海未「それはそうですが...」

A「誰もお前の貧相な体なんて見ないから安心し...いってえ！痛い痛い！すみませんマジすみません！」

海未「全く...本当に失礼ですね」

久しぶりに鉄拳を喰らった。マジで痛い。

花陽「意外と空いてるねー」

真姫「暑すぎて外にも出たくない人が多いんでしょ」

凛「いっぱい遊べるから好都合にゃ！」

希「ふふ、みんな楽しそうやね、エリチ」

絵里「え？え、ええ。そうね」

希「？」

穂乃果(絵里ちゃん。こっちこっち)

絵里(あ、ちょっと穂乃果！)

にこ(あんた何ボサッとしてんのよ。早くAに水着見せに行きなさいよ)

絵里(わ、わかってるんだけど...その...いざ目の前にすると恥ずかしいというか...)

真姫(エリーってこういうのだと積極的になるかと思ってたけれど、意外だわ。逆だったのね)

凛(絵里ちゃん！早く行かないと！)

絵里(わ、わかってるわ。よし！)

絵里「あ、あの、A？」

A「ん？」

絵里に呼ばれたので、振り返った。

絵里「え、えっと///合宿の時と水着を変えてみたのだけれど...ど、どうかしら？///」

A「？何で俺にそんなこと訊くんだ？別に俺じゃなくてもいいだろうに」

絵里「そ、そうよね...ごめんなさい」

A「だけどまあ...」

絵里を見る。やはり、というか、流石というのか。スタイルがいいから水着は本当によく映える。合宿の時で耐性がついてなかったら思わずジロジロ見るところだっただろう。

A「いいんじゃないか？すごい似合ってる」

率直な感想を述べた。

絵里「！！！あ、ありがとう...///すごく...嬉しいわ///」ﾆｺｯ

A「！」

なぜかその時、笑顔になる絵里を見て、不覚にも心臓が昂ぶった。

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