ep12 クマーチカ ページ12
昼飯を終えた俺達は秋葉に来ていた。当初の目的は果たしたが、それでは味気ないということなので遊ぶことにしたのだ。これも姉貴の指導内容だが。
秋葉では噂のアイドルショップを見かけたので、μ'sの商品が新しく発売されてないか見に行った。
A「お、あったあった」
絵里「あら、ホントね。全員分新しいのが出てるわ」
A「一時期ランクから除外された時は消えたが、またこうして出ているのを見ると安心するな」
絵里「そうね。...ねえ、Aはこの中なら誰のが一番欲しい？」
A「え？ことり」
絵里「...あなたはそうだっわね...はあ」
A「な、なんだよ溜め息なんかついて。幸せ逃げるぞ」
絵里「もういいわ。次行きましょ」
心無しか怒っているように見えるのは気のせいだろうか。
絵里「ハラショー...これが所謂『ゲームセンター』という所なの？」
驚いた。箱入り娘かこいつは。
A「一般女子高生なら一回ぐらいは来たことあると思ったが...仕方ない、この遊び人蓮藤Aが案内してやろ...って絵里？どこいった？」
絵里「...」
辺りを見渡すとクレーンゲームの前に立っている絵里が居た。
A「何々...お前その歳でクマのぬいぐるみなんて欲しいのか」
絵里「！？えと、これはその...」
A「仕方ないな。ほら、取ってやるよ」
絵里「え？」
俺は100円を入れて巧みに操作し、一瞬でクマのぬいぐるみを取った。
A「ほら、やるよ。クマーチカ」
絵里「クマーチカって...あ、ありがとう///」
しかし意外だった。あの絵里がぬいぐるみを欲しがるとは。全くそんなイメージが無かった。
その後、姉貴の指導内容に沿って色々な場所に行った。
気づけば18:00になっていたので、俺は絵里を見送ることにした。
絵里「この辺でいいわ。今日はありがとう。本当に楽しかったわ」
A「いや、元々服選んでもらったのは俺だしな。礼なんていいよ。それじゃあまた明日」
絵里「ええ、また明日」
そう言って絵里に背を向け歩き出した。すると、後ろから絵里に名前を呼ばれた。
絵里「...A！」
A「？なんだ？」
絵里はしばらく黙った後、「いえ...ごめんなさい。なんでもないわ。また明日」と言って歩き出した。
何かを言おうとしたのだろうか。追求する気にもならないので、俺も家に向かって歩き出した。
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Cloc(プロフ) - うす笑 (2014年10月10日 18時) (
レス) id: dbf5e5e9a4 (このIDを非表示/違反報告)
2103Satoshi(プロフ) - 最高すぐる (2014年7月15日 14時) (レス) id: f36ecadc16 (このIDを非表示/違反報告)
ピロ(プロフ) - すごくよかったです。ただギャグパートが面白すぎて電車内で笑っちゃったじゃないですか(笑)どうしてくれるんですかｗ (2014年5月22日 15時) (レス) id: 05faecfc48 (このIDを非表示/違反報告)
風吹けば名無し - ラブノベルス…本編よりサイドストーリーってか (2014年3月28日 0時) (レス) id: 2ee14e55a5 (このIDを非表示/違反報告)
虎竜(プロフ) - 更新お疲れ様です！いつも楽しみに待っています！頑張ってください！ (2014年1月28日 1時) (レス) id: 757843876f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さとう | 作成日時：2014年1月19日 11時
