第57話 ページ8
A「ふあ...」
いつもの習慣のせいか、朝5:00に起床した。横では里志がまだ寝ている。
流石に男女で寝るのはまずいということで、俺達は別室に隔離された。
A「外出るか...」
眠気覚ましついでに外に出ようと思い、リビングから玄関に向かおうとする。
リビングではメンバーが寝ていたので、起こさないよう慎重に出て行った。
A「流石に夏だから朝とはいえ暖かいな...」
外に出て、まっすぐ砂浜へと向かう。まだ微妙に薄暗さが残っている。
しばらく砂浜で黄昏ていると、後ろから話しかけられた。
希「おはようさん。早起きは三文の徳やね」
A「おはようござ...おはよう」
希「ふふ。敬語、中々抜けないね」
A「元々運動部だったからな。海未ほどではないにせよ意識してやってる」
そっか、と笑いながら希がこちらの隣まで来る。
希「ウチな、μ'sのメンバーことが大好きなん」
突然希が話し始める。
希「ウチはμ'sのメンバーの誰にもかけてほしくないの。
確かに、μ'sを作ったのは穂乃果ちゃん達やけど、ウチもずっと見てきた。何かあるごとにアドバイスもしてきたつもりや」
希「それだけ、思い入れがある」
A「...」
希「誰にも欠けてほしくない。もちろん、君にもね」
A「！」
希「君は私達を導く役や。君という太陽なしじゃμ'sは光り輝けない」
A「随分と重役だな、俺」
希「ふふ、そうやね」
A「...二度寝してくる」
希「そろそろ皆起きてくる頃やけど、ここにいないの？」
A「多分この後真姫が来るんだろ。昨日は寝てたからよくわからないが、この場に俺は相応しくないだろう」
希「別にそんなことないと思うけどなあ。まあ君がそう思うならええけど」
A「皆がここに集まったら、どうせお手手繋いで海に向かって目標でも叫ぶんだろうが、生憎俺はそんな青春じみたことは似合わなくてね。じゃあな」
欠伸をしながら希に別れを告げる。
希「ほんと、君は面白いな」
そうして、俺の連休を丸々潰した合宿はやっと終わりを迎えた。
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愛生ちゃん(プロフ) - 面白かったよ！ (2014年12月22日 1時) (
レス) id: 849c961f1d (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - 何故有名にならないのか分からない程の名作でした。私の尊敬する作者様です。どうか、これからも頑張って下さい。 (2014年4月29日 22時) (レス) id: d6c4a99353 (このIDを非表示/違反報告)
すぐるん(プロフ) - 2きが始まるのでそれの、小説もお願いします。 (2014年3月31日 14時) (レス) id: b478e35ba9 (このIDを非表示/違反報告)
すぐるん(プロフ) - 2きが始まるのでそれの、小説もお願いします。 (2014年3月31日 14時) (レス) id: b478e35ba9 (このIDを非表示/違反報告)
虎竜(プロフ) - めっちゃ良い話でした！ (2014年1月26日 11時) (レス) id: 757843876f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さとう | 作成日時：2014年1月15日 2時
