第66話 ページ17
A「負けました...」
穂乃果「...」
勝ったのに穂乃果は喜ぶ素振りを見せない、というより呆気にとられてるといような感じだ。
A「楽しかったか?」
穂乃果「え?」
A「ダンスだよ。楽しかったか?」
穂乃果「...うん」
A「観客の目の前でやるダンスはもっと楽しいぞ」
穂乃果「!」
A「確かにお前は失敗した。取り返しのつかない失敗をな」
穂乃果「...」
A「けどな、そんなことは些細なことだと考えろ」
A「リングから下ろされた後、またリングで戦う方法を教えてやる」
A「またリングに上がればいい」
穂乃果「...!」
A「谷底に突き落とされたのならまた這い上がれ。ゴールする前に途中棄権になったのならまたスタートラインに立て。俺達はまだまだガキなんだ。いくらでもやり直しはきく」
穂乃果「A君...」
A「穂乃果、自分と向き合え。自分から目を背けるな。本当にやりたいことはなんなのか考えろ」
A「お前の本当にやりたいことは、スクールアイドルなんじゃないのか」
穂乃果「私は...」
しばらく穂乃果が黙り込む。そして
穂乃果「私、やりたい!スクールアイドルまだまだやりたい!こんなところで終わりたくない!」
A「」ニヤ
A「ならやるべきことはわかってるよな?」
コクリ、と穂乃果が頷く。
A「行ってこい!」
穂乃果「うん!A君!ありがとう!」
穂乃果に手を振り見送る。
A「さーて、軍隊派遣しよーっと」
携帯を取り出し、竜太に電話をかける。
竜太『んだよ』
A「バイク一台デリバリーお願いしまーす」
竜太『...ほお、何かやる気だな?」
俺はニヤリと笑い、こう言った。
A「ちょっくらバードキャッチングにね」
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛生ちゃん(プロフ) - 面白かったよ! (2014年12月22日 1時) (レス) id: 849c961f1d (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - 何故有名にならないのか分からない程の名作でした。私の尊敬する作者様です。どうか、これからも頑張って下さい。 (2014年4月29日 22時) (レス) id: d6c4a99353 (このIDを非表示/違反報告)
すぐるん(プロフ) - 2きが始まるのでそれの、小説もお願いします。 (2014年3月31日 14時) (レス) id: b478e35ba9 (このIDを非表示/違反報告)
すぐるん(プロフ) - 2きが始まるのでそれの、小説もお願いします。 (2014年3月31日 14時) (レス) id: b478e35ba9 (このIDを非表示/違反報告)
虎竜(プロフ) - めっちゃ良い話でした! (2014年1月26日 11時) (レス) id: 757843876f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さとう | 作成日時:2014年1月15日 2時