第40話 ページ41
【絢瀬絵里】
絵里「それで、話って?」
正直ここ最近の彼は全く読めない。あの子達のファーストライブのときもそうだったが、最近の彼は私の考えでは追いつかなくなっている。
A「単刀直入に言います。絢瀬先輩、μ'sに入って下さい」
絵里「・・・は?」
彼は何を言っているのだろうか。
絵里「私が入ると思ってるの?」
A「入ってもらわなければ困ります」
絵里「馬鹿馬鹿しい・・・話はそれだ「絢瀬先輩がμ'sに入らなかったら間違いなく廃校は免れません」
絵里「!」
A「本当は薄々気づいてるんじゃないですか?もう自分一人ではどうにもないことに」
絵里「・・・!」
心を読まれたように彼に言われ、余裕がなくなってしまう。
絵里「・・・あなたに、あなたに何がわかるっていうのよ!!!!」
A「わかりませんよ」
絵里「!?」
A「わかりません、何一つも」
本当に彼が何を考えいるのかわからない
A「ただ一つ言えることは、絢瀬先輩はどこか俺に似てるんですよ」
絵里「似ている・・・?」
A「はい、まあ俺と言っても昔の俺ですけどね」
絵里「・・・」
A「俺は中学時代、陸上をやってました。走ることぐらいしかスポーツで輝けませんでしたから、小学校の頃からかクラブやらなんやら入って結構本格的にやってました」
A「んで、中学一,二年とインターハイに出て優勝しました」
絵里「・・・」
全く知らなかった。
A「あはは、知りませんよね。アレ結構マイナーですから。」
絵里「・・・?三年生の頃はどうだったの?」
A「ああ、三年の頃は怪我で足壊して優勝できませんでした。レース中に骨折して途中棄権したんですよ、インターハイの決勝でね」
絵里「!」
A「酷使し過ぎたんですかね、医者からは中学生の運動量じゃない、なんて言われましたよ」
A「なんでそこまで無理したかと言えば、やっぱ期待ですかね。三連覇達成間近でしたから、結構周りからの期待は凄かったんですよ?生徒からも教師からも期待されました」
A「三年のある日、校長から呼び出されてこう言われました。
”蓮藤君、君には期待してる。頑張りなさい。”って。ありえませんよね?学校の責任者が生徒一人を呼び出してそんなこと言うなんて」
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のりっぶ - 2期のも楽しみに待っています (2016年1月11日 15時) (レス) id: 6124621bb5 (このIDを非表示/違反報告)
三宅 - 15話 (2014年7月24日 2時) (レス) id: 873369afb8 (このIDを非表示/違反報告)
三宅 - 作詞ができるらしい一年生矛盾してますよ。 (2014年7月24日 2時) (レス) id: 873369afb8 (このIDを非表示/違反報告)
ハチ雲(プロフ) - ことりちゃん発見!!続き楽しみ! (2014年1月14日 19時) (レス) id: d01ac64c0e (このIDを非表示/違反報告)
ハチ雲(プロフ) - (゚o゚)/何か続き超楽しみ! (2014年1月14日 16時) (レス) id: d01ac64c0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さとう | 作成日時:2014年1月8日 0時