『ラブライブ！』小説

第27話 ページ28

【矢澤にこ】
今日も雨が降っている。
ここのところ連日雨続きだ。
昨日、あいつらをあんな風に追い払ったからもう二度と訪ねてこないだろう。

にこ「フン、これでいいのよ！」

授業が終わり、部室へ向かう。
一年の頃にスクールアイドルが潰れてからずっとこうして来た。変わらない毎日。卒業まで私はこうしていくのだろう。

ただ、今日はいつもと違った。

ガチャりと、ドアを開ける。
そこには

「「「お疲れ様でーす！！！」」」


・・・な！？


穂乃果「お茶です、部長！」

にこ「部長！？」

ことり「今年の予算表になります！部長！」

にこ「ええっ？！」

凛「机の上にあったグッズ、邪魔だったので棚に移動しておきましたー」

にこ「こら！勝手に！」

真姫「さ、参考にちょっと貸して。部長のおすすめの曲」

花陽「なら迷わずこれを・・・」

花陽が伝説のアイドルボックス、略して伝伝伝を取り出す。

にこ「ああー！？だからそれは！」

穂乃果「ところで、次の曲の相談をしたいのですが、部長」

海未「やはり次は、更にアイドルを意識した曲がいいと思いまして」

ことり「それと、振り付けも何かいいのがあったら」

穂乃果「歌のパート分けもお願いします！」

にこ「〜〜〜・・・どういうつもり？こんなことで押し切れると思う？」

穂乃果「押し切る？私達はただ相談しているだけです。音ノ木坂アイドル研究部所属、μ'sの七人が歌う次の曲を」

にこ「七人...？」

周りを見る。

にこ「・・・厳しいわよ？」

穂乃果「わかってます！アイドルへの道が厳しいことぐらい！」

にこ「わかってない！アンタは甘々！アンタも！アンタも！アンタ達も！」

にこ「いい？アイドルっていうのは笑顔を見せる仕事じゃない！笑顔にさせる仕事なの！それをよーく覚えておきなさい！」

私の、スクールアイドルとしての活動が再スタートしようとしていた。

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