『ラブライブ！』小説 (ページ15)

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第14話ページ15

A「さて、講堂の使用許可も貰えたし、いよいよ練習しないとな。」

穂乃果「・・・」

海未「・・・」

ことり「・・・」

なんだこの無反応は

A「・・・いや、何か言えよ。」

穂乃果「A君さあ・・・」

海未「そこまで協力してくれるのなら、入部してくれてもいいのでは？」

A「何だ、まだ諦めてなかったのか。俺は協力はするが入部はしない。」

ことり「どうしてそこまで入部を拒むの？」

穂乃果「そうだよ！A君が入部してくれたら新入部員一人集めるだけで済むんだよ！」

俺が入部を拒むのはたった一つの理由だけだ。
それは「入部したら確実に馬鹿にされる」からだ、主に里志に。

俺がアイドル部なんて入ったらほぼ確実に周りから酷い仕打ちを受けるだろう。もし里志に「よお、スクールアイドル(笑)」なんて言われてみろ。
屈辱的過ぎて校舎から飛び降りることも厭わないだろう。

まあ、簡単に言えば自分のイメージを下げたくないのである。

A「・・・まあそれは別にいいだろう。どっちにせよライブで大きくアピールできれば新入部員の一人や二人ホイホイ入ってくるさ。」

海未「そういうものでしょうか・・・」

A「そういうもんだ。さ、行くぞ。」

穂乃果「行くって、どこに？」

A「活動場所探し」

先生に訊いてみたところ、屋上ぐらいしか空いているスペースがないらしい。
屋上・・・天候に左右される場所はなるべく避けたかったのだが、贅沢は言っていられないだろう。

穂乃果「よし！じゃあさっそく歌の練習だ！海未ちゃん、ことりちゃん！並んで！いくよ！せーの！」

・・・・・・・
沈黙
校庭で野球部がボールを打つ音がよく聞こえる。

ことり「歌は・・・？」

海未「私は知りませんが・・・」

穂乃果「私も・・・」

三人が俺の方を向く

A「いや、知らないけど」