【銀魂】色文に仔鳥［高杉］

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『晋助様！Aが帰ってきてないっス！』


尊敬する彼、晋助様の部屋である麩を勢い良く開ければ、そこには万斉先輩の姿もあった



『また子。落ち着くでござるよ

Aも大人、夜遊びくらいはする』


『でも……でも、Aは帯刀していたっス！

もし真選組に目をつけられていたら……』


しかし、彼は私とは裏腹に落ち着いたいつもの調子で話す。それがどうも胸に引っかかった



『Aの腕は真選組に劣らんであろう


……それに、居場所は分かっているでござる』


『え……？どういうことっスか！？』



妙に平然とした二人。何か知っているのだろうか

晋助様の表情を盗み見るも、いつもと変わらずに紫煙を燻らせているだけである



『これはある男との取り引き

Aには申し訳ないが、少々利用させてもらった』



Aを利用…！？そんなの、晋助様が、晋助様が許すはず……



『……万斉。そろそろ行くぞ』


お前も付いて来い、と妖艶に笑う晋助様は、一体何を考えているのだろうか

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