58話、隠し事 ページ9
そして、私はまた鳥さんに頼んで海軍へと戻った。
帰り道に思うのは一つだけ
______クザンくんにあったらどうしよう…
行く前にクザンくんにも冷たい態度とっちゃったから…
クザンくんに嫌な思いさせちゃったよね…
「……ﾊｧ…」
ぽろっと零したため息。
ほんと、どうしよう…
そんなことを思いながらも、私は海軍へ着いてしまった。
「ありがとう、鳥さん…」
鳥『いや、いーんだよっ気にすんな。
…それより、大丈夫か…?』
「……うん…なんとか頑張るよ…」
心配そうに見つめる鳥さんににこっと笑顔で返す。
すると鳥さんは安心したように微笑み、また空高く飛んで行った。
鳥さんを見送った私は、小さく深呼吸をして決心した。
「…っよし、いこう…!」
そして、建物の中へと足を進めた。
◆ ◆ ◆
「………」
中へ入った私なのだが、生憎クザンくんは今何処かへいっているらしい。
あんなにどきどきしてたのに…
そんなことを思いつつも、少しだけほっと安心した私がいた。
・
あれから何日かたった。
クザンくんとは一度も会わなかった。
私が避けたりしてたのもあったけど、クザンくんも何だが忙しいらしいのだ。
…でも、忙しいのはクザンくんだけじゃないんだよね…
海兵皆が何だが忙しそうに働いていた。
それと、もう一つ気になるのは…
_____海兵さん達が私を避けてる?
私の勘違いかもしれないけど…
でも、何だか…
ここ最近あったんだけど…
廊下で海兵さん達が難しい話をしていたの…
そこをたまたま私が通ったら、私に気づいた海兵さん達はわざとらしく話を変えて、いそいそと何処かへ行くの…
他の人たちもそうだった。
お嬢もなんか隠し事してるよう…
おじいちゃんや殿、おつるさんは普通だけど…
なんか作ってる感がある…
なんか…嫌な感じ…
そう思った瞬間
「!!?」
…ッ…!
また、あの胸騒ぎ…
なに…?なんなの…??
何があるっていうの…?
また大切な人がいなくなるの…?
そ…そんなのやだ…
また…
またあんな思いはしたくない…!!
そう思った瞬間______
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鄙汰 -Hinata- - とにかく泣けました。 こんなにいいクザンとのお話初めて読みました。 大好きな作品になりました。 続きの(海軍出たあと)のお話も見てみたいです お時間があれば！ (2019年11月18日 2時) (
レス) id: 3fbdf01e88 (このIDを非表示/違反報告)
ナツキっく - 最後のクザンの「さよなら」でボロ泣きしてしまいましたぁ。読み終わってすぐコメント書いてるんですけど今涙と鼻水がとまりませぇぇん！！ (2016年11月25日 23時) (レス) id: 5997d505e6 (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ボロ泣きしちゃいましたー。とても良かったです！ (2016年7月29日 16時) (レス) id: 02740b4f84 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる。(プロフ) - もうボロボロ泣きましたーとってもおもしろかったです。 (2016年7月11日 23時) (レス) id: c4da1e1077 (このIDを非表示/違反報告)
死神 - いい話でした (2016年5月7日 3時) (レス) id: 19bd631762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドンペリ | 作成日時：2013年10月29日 19時
