86話、何で? ページ37
そして、おじいちゃんに近づきおじいちゃんの服をぐっと掴む、
「ね、ねぇ!クザンくんは?大丈夫なの!?」
ガープ「お、落ち着け!!A!!!」
「ねぇ!!!おじいちゃん!!!
………ん?」
その時の奥の方からどんどん音が近づいてくる感じがした。
「…?」
ガープ「!!!…A!!あ、あっちに行くぞ!!!」
その時おじいちゃんが焦ったように私の手をぐっと掴んだ。
そして、音が近づいてくるのと反対方向に私を遠ざけようとするように手を引っ張った。
「お、おじいちゃん!?」
ガープ「あっちで話すぞ…!」
「ちょ、ちょっと待って!」
「ねぇ、おじいちゃん!」
そう言おうとした時、奥の方に人が見えた。
たくさんの人だ。
焦った声色と様子の海兵さん達。
その人達は誰かを囲み、支えていた。
「…だ、れ…?」
ガープ「Aッ!!!」
おじいちゃんに怒鳴られた瞬間、はっきりと見えた。
「!!!??」
血まみれで海兵さん達に支えながら歩くクザンくんの姿。
「う、そ…!!
ク、クザンくんッ!!!!」
思わず叫んでしまった。
すると、海兵さん達、そしてクザンくんもゆっくりと顔を上げ、驚いた顔をした。
その顔はとても辛そうだった。
クザン「…A、ちゃん…」
「クザンくんっ…!」
クザンくんの元に行こうとしたが、おじいちゃんに止められる。
「ッ、離して!!」
ガープ「…駄目じゃ…行くぞ…」
「な、何でっ…!」
少し怒り混じりの声になってしまう。
「ね、ッ離し「Aちゃん…」…クザンくん…」
おじいちゃんに「離して」と言おうとしたら、クザンくんに遮られる。
「……クz「早く行ってくれ…」……え…?」
耳を疑った。
今、なんて…?
クザン「…早く行ってくれ…」
「な、なん…で…」
冷たく言い放ったクザンくん。
それに私の目頭が熱くなるがわかる。
なんでそんなこと言うの…
そう言おうとしたが、おじいちゃんにまた腕を引っ張られた。
驚きのあまり足にも手にも力が入らなくなった私は連れて行かれるままにおじいちゃんに引かれて行った。
「……なん、で…」
引っ張られながら、クザンくんの見る。
クザンくんはすっと目線を外し、そのまま海兵さん達に連れて行かれた。
「……っ…」
涙が出そうになるのを必死に止める。
目頭にたまったものは服の裾で強く拭った。
もうわかんないよ…
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鄙汰 -Hinata- - とにかく泣けました。 こんなにいいクザンとのお話初めて読みました。 大好きな作品になりました。 続きの(海軍出たあと)のお話も見てみたいです お時間があれば！ (2019年11月18日 2時) (
レス) id: 3fbdf01e88 (このIDを非表示/違反報告)
ナツキっく - 最後のクザンの「さよなら」でボロ泣きしてしまいましたぁ。読み終わってすぐコメント書いてるんですけど今涙と鼻水がとまりませぇぇん！！ (2016年11月25日 23時) (レス) id: 5997d505e6 (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ボロ泣きしちゃいましたー。とても良かったです！ (2016年7月29日 16時) (レス) id: 02740b4f84 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる。(プロフ) - もうボロボロ泣きましたーとってもおもしろかったです。 (2016年7月11日 23時) (レス) id: c4da1e1077 (このIDを非表示/違反報告)
死神 - いい話でした (2016年5月7日 3時) (レス) id: 19bd631762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドンペリ | 作成日時：2013年10月29日 19時
