70話、失いたくない ページ21
私は両手両足が自由になったので、ゆっくりと立ちあがろうとした。
でも、体は全くいうことを聞いてくれなかった。
やばいかも…
体が動かないのと、早くエースを助けなければという焦っていると、突然体が宙に浮いた。
植物『…なァ、A』
植物くんが持ち上げてくれたのだ。
そして、ゆっくりと床に降ろしてくれた。
でもやっぱりまだ足に力は入らなくてふらつく。
そこをまた植物くんに支えられた。
“ごめんね、ありがとう…”
少しだけ笑顔を見せてそう言う。
すると
植物『いや…いいけど…大丈夫か…?』
と心配そうな声が聞こえてきた。
“…うん、大丈夫だよ…”
本当はすごく痛いけどこれ以上迷惑をかけちゃいけない。
そう思い、無理やり笑顔を貼り付ける。
そんな事より今はエースなんだ
早く…早く…
これ以上誰も…
家族を…
失いたくないの…
「………エース……」
_____誰もいなくならないで…
そう思いながら壊れて行く壁を見る。
そんな私を見て植物くんは
植物『……心配だ…』
と小さく言った。
ドゴォォォオオンッ!!!!!!
その時、大きな壁が壊れる音とともに、光が差し込んできた。
「…ぁ…」
壁が壊れたんだ。
壁を壊せばすぐ外だった。
ずっと暗い所にいたものだから、光に目が慣れずに、手で顔を覆う。
でもすぐにその手を下ろす。
そこからはマリンフォードが一望できた。
そして虚ろな目で急いで見渡す。
その時
「ッ!!!?」
ある光景に目を疑った。
信じたくない事だった
「………う……そ……
・
・
・
・
______…エースッ！！！！！！！」
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鄙汰 -Hinata- - とにかく泣けました。 こんなにいいクザンとのお話初めて読みました。 大好きな作品になりました。 続きの(海軍出たあと)のお話も見てみたいです お時間があれば！ (2019年11月18日 2時) (
レス) id: 3fbdf01e88 (このIDを非表示/違反報告)
ナツキっく - 最後のクザンの「さよなら」でボロ泣きしてしまいましたぁ。読み終わってすぐコメント書いてるんですけど今涙と鼻水がとまりませぇぇん！！ (2016年11月25日 23時) (レス) id: 5997d505e6 (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ボロ泣きしちゃいましたー。とても良かったです！ (2016年7月29日 16時) (レス) id: 02740b4f84 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる。(プロフ) - もうボロボロ泣きましたーとってもおもしろかったです。 (2016年7月11日 23時) (レス) id: c4da1e1077 (このIDを非表示/違反報告)
死神 - いい話でした (2016年5月7日 3時) (レス) id: 19bd631762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドンペリ | 作成日時：2013年10月29日 19時
