66話、ここはどこ… ページ17
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「…………んっ…」
ゆっくりと目が開いていく。
まだぼやけた視界で少し見渡す。
コンクリートで囲まれた真っ暗な部屋。
床もコンクリートなのか、とても冷たい。
ここは…
どこ?
「………ッ!」
手足を動かそうとした時、小さく痛みが走った。
え?
そう思い目線をしたに下げると、
「…なに…これ…」
私と手足には重そうな手錠と足枷。
太い鎖がつけられていた。
え、何これ…
なんでこんなことになってるの?
それより、ここは何処?
疑問は沢山ある。
頭の中がパニックになっている中で一つ思い出した。
「………おじい…ちゃん…」
それに殿とおつるさんも…
私、おじいちゃんにお腹殴られて…
気絶したんだ…
そう思い、少しお腹の方を見る。
そして、優しくさする。
「……おじいちゃん…何で殴ったんだろう…」
記憶をよみがえらそうと頑張る。
何が…あったんだっけ…
何か話をしていたんだよね…
何の…
「………あっ…!!」
思い出した!!!!
エースの…
エースの処刑の話だ!!!
「…そ、そうだよ…!
…エースの……処刑の、話だ…!!」
そう思いだした途端、私の頭の中には
“助けなくちゃ”
その言葉が強く思い浮かんだ。
そして、すぐに行動に移そうとする
が…
ガチャンッ!!!
「ッ!!?」
鉄の音が静かなこの部屋に響く。
そ、そうだった…
鎖がつけられてるんだった。
「(……どうしよう…。)」
そう思い、焦る。
その時
「あっ…そうだ!!」
自分の能力があるじゃない…!!
そうだよ…
私の能力がある!!
…誰でもいい!!
助けに来て!!!
心の中で大きな声で叫ぶ。
これで動物さん達か植物さん達が助けに来てくれるはず…
と
思ったが
シーンッ
「…え…なんでっ……」
もう一度やってみるが何も起こらない。
ど、どいうこと…?
能力が使えない??
ウソでしょ!?
そう思い何度ももう一度試してみるが
「…で…できない…!!なんで!!!」
苛立ちで大声を出してしまう。
でも本当に何で…!
苛立ちながらキョロキョロを見渡す。
そして、ふと目線を下げた時。
「!!?
…もしかして…これ…」
そう。
私が見たのは
手錠
「…この手錠…もしかして……!」
うそでしょ…
これ
もしかして…
海楼石?
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鄙汰 -Hinata- - とにかく泣けました。 こんなにいいクザンとのお話初めて読みました。 大好きな作品になりました。 続きの(海軍出たあと)のお話も見てみたいです お時間があれば！ (2019年11月18日 2時) (
レス) id: 3fbdf01e88 (このIDを非表示/違反報告)
ナツキっく - 最後のクザンの「さよなら」でボロ泣きしてしまいましたぁ。読み終わってすぐコメント書いてるんですけど今涙と鼻水がとまりませぇぇん！！ (2016年11月25日 23時) (レス) id: 5997d505e6 (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ボロ泣きしちゃいましたー。とても良かったです！ (2016年7月29日 16時) (レス) id: 02740b4f84 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる。(プロフ) - もうボロボロ泣きましたーとってもおもしろかったです。 (2016年7月11日 23時) (レス) id: c4da1e1077 (このIDを非表示/違反報告)
死神 - いい話でした (2016年5月7日 3時) (レス) id: 19bd631762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドンペリ | 作成日時：2013年10月29日 19時
