祝って、祝って、また祝う【学園アリス】

祝い38 ページ40

．




「あの、すごろくなら佐倉もよんでから、、」



「あら、いいわよあんな臭う子」





思わず手に力が入る
正直いってウザったい

チラッと3人の方を見ると、まあ、棗はいつもの事だけど、蛍と流架が少し怒ってるのがわかる。まぁ、お姉ｻﾏ方にはわからないんだろうけど


「あら、ごめんなさい。そういう意味じゃなくて、」


は？じゃあどうゆう意味だよ
絶対蜜柑が気に入らないだけでしょ


「疲れてるみたいだし、もう少し彼女休ませてあげた方がいいと思って、」



すると、棗がいきなり立ち上がる
うわ、アイツ抜け出す気だな



「あら、紅蓮の君」



「実はすごろくよりももっと面白いゲームを持ってきてます」


「あら、何かしら若紫さん」


「まぁ！『福笑い』！」



サラッと話を変えてくれた蛍と棗
話が変わらず、このまま蜜柑のことを言ってたら私はキレていたかもしれない。え？短期だって？いやいや、身内とかだけですよって



「私がつくった試作品なんですけれど、とても面白くできたのでぜひ遊んで頂けたらと思って、撫子おねえさま」


蛍がニコって笑ったよ
完全に営業スマイルですよね


私も棗みたいに抜けたいけど今2人も抜けたらちょっとあれだし、もう少し後に抜けようかな




と思ったのもつかの間
蛍の持ってきた福笑いは本当に相手の顔が変わるから面白い
絶対撫子おねえさまにやり返してるだろあれ





笑 い こ ら え る の し ん ど い ん だ が






「お、おいA」


「いや、だって、、」




それを見兼ねて流架が注意してくる









まぁ、それよりも蜜柑が心配だったけど
棗が何とかしてくれたっぽいし、私の出る幕はないな








「ねぇ、流架。蜜柑とよーちゃんがどこ行ったか知らない？」


いつの間にか2人が消えていた


「俺も今聞こうと思ってたんだ。今井に聞いて見ればわかるかも」


「今井、佐倉とよーちゃんどこ行ったか知らない？」


蛍に近寄ると、蜜柑が食べてたであろう栗きんとんが落ちていた


「さぁ？」



「棗もまだ帰ってこないし、3人ともどこに行ったんだろう、、」



いくら何でも遅すぎる
絶対あのお姉ｻﾏ方なんかしただろ！




「あの子なら帰ったんじゃないかしら？」


「「え？」」


「さっきいきなり『帰りたい』とか言ってたから心配してたんだけど、いなくなっちゃたの」


「まさか、佐倉が一人で帰ったりなんか、、」





．

祝い39→←祝い37

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す