祝い27 ページ28
「鳴海先生、そういえばウチ先生に聞きたいことがあって。前にウチが先生に聞いた、『先生。なんでウチは学園に目をつけられてるの?』っていうのに先生は今は何も答えることができひんって言ってたけど、」
「え、蜜柑って目つけられてるの?
それやったら私もヤバない?」
「うちこの間のクリスマスパーティーで気になることがあって。うちある人に仮面舞踏会でダンス誘われて、その人と踊ってる時仮面が外れてしもてん。気のせいかもしれんけど、その人前にアリス祭の閉会式の時見た、初等部校長に似てたような気がしてなんか気になって。ウチいっぱい問題起こしてるから。罰則くらうやろか?」
「ちょ、なんで私に相談しないわけ!?」
「あ、忘れとった」
私と蜜柑が言い合いをしている時、頭をクシャッと撫でてきたナル
「大丈夫!なにつまんないことでくよくよしてんの!蜜柑ちゃんらしくないよ!ほら笑って」
「先生」
「心配しないで。何があろうと君達は絶対僕が守るから。何に変えても」
ナル、誰と重ねてるんだろう。
私達に話してて、それも本気だってことはわかってる。けど、どこか誰か、遠くの誰かにも話しているようで。気になってしょうがない。
「な、鳴海先生なんかタラシや〜!ウチ今すごい恥ずかしー」
「えー?何それ」
「まあ、ナルはタラシだよね」
隣でえへ、えへへっと笑い声。
「そやな!ウチにはAや皆や鳴海先生がおるもんな!鳴海先生大好き!」
まあ、蜜柑を元気にしてくれたし別にいいんだけどさ
「大大だーいすき!」
「僕も、蜜柑ちゃんとAちゃんが大大だーいすきだよ。誰よりも♡」
「え、私も?」
「Aも鳴海先生好きやろー?」
「まあ嫌いじゃないけど」
「ツンデレや〜」
「違うし。あ、でもナルは他に好きな人いるでしょ」
「え、何それ」
「ウチらアルバム見てん」
「え、まじと何それ」
アルバムを見られたことに結構焦ってるナル。その姿は初め出会ったおかまっぽい雰囲気ではなく、アルバムで見た素のようなナルに近かった
「じゃあそろそろ帰りましょうか」
「え」
「みんなに黙って出てきたんでしょ。そろそろみんな心配してるんじゃないかな。」
ナルが言ったあとすぐ、どこからが声が聞こえた
「ほら」
みんなのウチらを探す姿が目に入った。寒いのに皆探しに来てくれたんだ。
「蜜柑、行こっか」
「うん!」
「みんなごめんな〜」
53人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みやさくら(プロフ) - 夏蜜柑さん» コメントありがとうございます!!更新頑張りますね! (2020年5月27日 22時) (レス) id: 507f439a76 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 続きが気になります!ルカくんかわええ (2020年4月21日 10時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます。近々更新を再開する予定です! (2020年4月11日 16時) (レス) id: 507f439a76 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 流架くん推しなので凄く嬉しいです!無理ない程度でいいのでちょこちょこ更新して下さったら嬉しいです! (2020年4月9日 15時) (レス) id: c8c4fc1634 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - るかくんめっちゃいいですよね! (2020年3月23日 23時) (レス) id: 507f439a76 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さあ | 作成日時:2019年12月8日 16時