祝って、祝って、また祝う【学園アリス】

祝い23 ページ24

「当時付き合ってた彼女に連れられて行ったTVの番組観覧で、たまたまくじで番組のアリス占い師のコーナーに飛び入り参加したんだよ。そしたら、その占い師のアリスな増幅されちゃってな。あん時アリスだって事が公衆の面前で分かって、あれよあれよという間に学園に連れてかれて、今まで当たり前にあった俺の世界全部一切切り離されて。入学当初は学園にも慣れないし学園の理不尽さに納得いかないやらで結構荒れたりもしてたけどな。」



「との、」



「ま、今の俺にはお前らっていう仲間もいるし今となっては遠い過去の話だよ。バーカ。そんな顔すんなって」



「これで女たらしじゃなかったら惚れてた自信あるんだけどなぁ」


「お前、そんな自信捨てちまえよ！」



「え、まあ別に好きではないんだけど」


と翼と話していると



「蜜柑の入学の経緯は知ってるけど、Aの経緯は聞いたことねーな。お前なんで入学したんだ？」


と殿に聞かれた


「確かにAのアリステレポートだし見つかりやすいアリスにしては入学遅いよな」



「あー、私アリス人前で絶対使わないようにしてたし。蜜柑の前でも使ったこと無かったよ。それに、今は制御できるんだけど、物心着く前は出来ないじゃん？でも、アリスを無意識に使おうとした時『まだそのアリスは使っちゃダメだ』っていう声が毎回頭の中に響いて、使わなかったって言うか、使えなかったんだよね。人前では絶対しちゃダメだって思ってたから学園には一切見つかんなかったよ」


「じゃあなんで入学したんだ？」


「それは、蜜柑が先に私置いてって蛍に会いに行って、そのまま入学しちゃったんだよね。それで連絡一切取れないし、まじウザとか思ってたんだけど、」


「口悪いぞA」


「丁度蜜柑が居なくなってから1ヶ月弱？くらいかな。ナルが家に来て、今までの事情全部おじいちゃんに話してたの。勿論私は別室に行けって言われてたけど盗み聞きしてて。で、2人は一緒にいるのに私だけぼっちって言うのがとても気に入らなかったので、ナルに自分もアリス持ってるので学園に連れてってくださいってお願いして、その次の日？くらいに入学した」



「蜜柑も蜜柑だけど、Aも大概だな」


「失礼だな」



そこから次は岬先生とナルの話にうつって、翼の作戦のおかげで見事初等部から居たということがわかりましたとさ。
ちなみにのだっちはいつからいたかわからないとか言うからみんなガチでビビってたね。そりゃビビるけどな。

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