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第6話 ページ8

アリス学園に行くと決断をした事を両親に報告すると…

お父様とお母様は少し寂しそうな顔をしていたが…「えりかが考え抜いて決めた事なら…」と賛成してくれたのだった。

その日の晩…私は、不安な気持ちと楽しみな気持ちに挟まれ一人葛藤して眠れないでいた。

貴:「眠れないなぁ…」外の風に当たりたくなり部屋を出て中庭へ向かうと、そこには会いたかった人の姿があった…。

「蓮…?」そう名前を呼ぶと静かにこちらを振り向き驚いたような表情を見せた。

蓮:「お嬢様…眠れないのですね…無理もないでしょう。本日は、色々有りましたからね。」
そう優しく呟き、隣に座る様促してくれた。

貴方:「蓮…。ずっと前から蓮に伝えたい事があったの…。」そう少し頬を染めながら…話す私に蓮は、優しく頷き…私の話に耳を傾けてくれた。

「蓮…。小さい頃からずっと私の傍に居てくれてありがとう…。蓮がいつも傍に居てくれたから…
両親が家に居なくても寂しくなんてなかった。」

「正直ずっと蓮と一緒だったから…一人で学園に
行って生活していけるのか…不安は有るけれど
自分の力だけでどこまで成長して行けるのか…
試してみたかったの…。」

「いつまでも守って貰うばかりの私じゃなくて…
私も大切な人をしっかり守れる人間になりたい
だから正直不安は有るけれど前に進むわ。」

そう話…耳元で「蓮…貴方が好きよ…本当に今までありがとう…」と小さく呟き頬にキスをした。

蓮は少し驚いていたが…すぐいつもの表情に戻り
暖かい眼差しで私を見つめていた。

蓮:「勿体のう御言葉ありがとうございます。
お嬢様は気付かれて居なかったでしょうが
支えて頂いてたのは寧ろこちらの方…。」

「お嬢様が素敵なレディになりお帰りになる
日を楽しみお待ち申し上げて居ます。」
そう話してくれたのだった。

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作者名:秋桜 | 作成日時:2019年3月25日 12時

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