第4話 ページ6
「今回は、なんとかお嬢様と学園の物との接触は避けられましたが…お嬢様がアリスを持っている以上今後学園の物との接触は避けられないと思われるので…」
「今後どうしていくべきなのか…お嬢様を交えて考えて行かねばならない時が来たのかも知れませんね…」と蓮は重々しく話したのだった。
父:「…そうか…。蓮…手間をかけたね。そうだな…明日にでもえりかを交えて今後の事をどうするか話し合う場を持つ事をしよう…。」
そう話す旦那様とは、裏腹に奥様は大反対の様で…
母:「貴方…私はえりかを学園へ行かせる事は反対よ。まだあの子はたったの9才なのよ…?」
「そんな幼い頃から世間から隔離されて人生の半分以上を学園で過ごさせるなんて…そんなの余りにも過酷過ぎるわ…。」と涙を流し反対の声をあげるのだった。
奥様は、学園の卒業生だったようで…自分の幼い時の記憶を思いだし…とてもお嬢様の事を心配されている様だった。
そんな重い空気の中…旦那様が口を開く…
父:「私は、その学園とやらの実態を知らないからその事に関しては…何も言えないが…」
「えりかのこれから人生は…えりか自身の物だから自分の進む道は、できるだけ自分で決めさせてやりたい…。」そう私は思っているよ。
と話し…
その言葉に同意をする様に静かに奥様と蓮も頷くのであった。
次の日…学校が休みだった私は、お父様とお母様とショッピングを楽しんだ後…三ツ星レストランで食事を楽しんでいた。
貴方:「お父様…お母様…楽しいわね♪」と笑顔で話す私に…両親は頷き「そうだね」と優しく微笑んでくれた。
食事が終わり…車で家まで帰ると、玄関の門扉の前に黒塗りの大きな車が止まっていた。
門の前には先日学校であった男だから女だか分からない怪しい雰囲気を醸し出している綺麗な男(?)の人が立っていた。
運転手が、車を停止させた為…蓮が状況確認の為車の外へ出て行った。
貴方:「いきなり、どうしたのかしら?」と
不思議そうに思う私に…
両親:お父様とお母様は、「気にしなくて大丈夫だから…」と優しく話し掛けてくれたのだった。
状況確認の為外へ出た蓮は、門扉の前にいる
見覚えのあるその人に声を掛ける
蓮:「また貴方ですか…鳴海先輩。どうしてここに?」とわざとらしく話すと
鳴海:「やぁ♪誰かと思ったら蓮君じゃないか!久しぶりだね♪」と話した後…
「君は本当は、僕がここに来た目的を知ってるんだろ?」と笑顔で逆に質問を仕返してきた。
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作者名:秋桜 | 作成日時:2019年3月25日 12時