第３話 ページ5
そんな蓮の姿にお父様は、優しく言葉をかけた。
父：「蓮…。君には、本当に感謝してもしきれない程感謝しているよ…。いつも傍にいてえりかの事を支えてやってくれてありがとう。」
「これからも、どうか傍にいてえりかを支えてやってあげてほしい…。」と深々とお辞儀をする父。
蓮：「そんな…旦那様どうかお顔をお挙げ下さい…。そして私には、勿体のう御言葉を沢山頂き誠にありがとうございます。」
「はい！これからもえりかお嬢様の傍にいて精一杯お嬢様のお力に慣れる様勤めて参ります。」と深々とお辞儀を返した。
そんな二人の様子を、お母様が微笑ましそうに見つめながら私にそっと耳打ちをする。
母：「貴女の未来の結婚相手の事だけれど…」
「私個人の希望としては…蓮になってくれたら嬉しいわね♪」と私の気持ちをまるで知ってるかの様に片目でウインクをして小声で話してきた。
貴方：「！？…／／／。」私は、言葉にならない小さな叫び声を上げてしまった。
母：そんな私の反応に、お母様は…「ｱﾗｱﾗ／／」と微笑ましい表情を送っていた。
貴方：「顔が熱い／／／。」「もう！お母様ったら！」とわざと怒った振りをし…顔を背け…顔の頬の火照りを冷ましたのだった。
そんな私の気持ちに気付いているのか…居ないのか蓮が話し掛けてくる…。
蓮：おや…？お嬢様顔が赤い様ですが…大丈夫ですか…？と心配そうに顔を私に近づけてくる…。
貴方：私は、咄嗟に「大丈夫だから！何でもないから」と…蓮との間に距離をとる。
そんな私の反応を見ていたお父様とお母様は…「ｱﾗｱﾗ／／」「ﾔﾚﾔﾚ／／」と微笑ましそうに
私達2人の様子を見届けているのであった。
蓮：その日の晩…。お嬢様が寝静まったのを確認し、奥様と旦那様の元へ向かった。
父、母：ｺﾝｺﾝ…。と扉をノックする音が聴こえ
「誰かな…？どうぞ…。」と返事をする2人。
蓮：私…蓮で御座います…。そう名乗り返事を待ち…入室した。
「実はお嬢様の事で…奥様と旦那様にご報告申し上げる事が御座いまして…。」と静かに話し始めた。
「以前より、お嬢様が不思議な力を持っている事は…奥様や旦那様も御存じでしたでしょうが…。」
「最近になり…また新たな力に目覚めてしまった様で御座いまして…。」「そして…やはりと言いますか…学校の方に例の学園の物の姿を確認致しました。」
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作者名：秋桜 | 作成日時：2019年3月25日 12時
