第35話 ページ39
少年:「初めまして…。月島えりかさん。
早朝から訪問してしまい申し訳ないね…
私の名前は…久遠寺。初等部の校長をしている。」
貴方:「初等部校長ともあろう御方が…
私みたいな一生徒に何の御用ですか…?」
そう身構える私に…
初校長:「フッ…身構える必要はないさ…私は君の味方だよ。今日ここへ来たのは君にお願いが有って来たのだよ。」
貴方:「お願い…?私に…?」
初校長:「そうだよ…月島えりかさん。
先日の棗誘拐事件…君が活躍したとの報告を受けてね…。」
「是非君にも私の学園の仕事に協力して貰いたく…こうしてお願いに来たと言う訳さ。」
「君のアリスは、まだ不安定な所は有るが
使い方に寄っては素晴らしい戦力となる…。
どうか私達学園の為に協力してもらえないだろうか…?」
そう私に微笑むが…目の奥が笑っていないの事に気がつく…。
貴方:「そのお願い…お断りする事は出来るのでしょうか…?」そう話す私に…一気に間合いを詰めてくる初校長…。
初校長:「断るのは、一向に構わないが…
君の大切な人達の運命は…君の返答次第でどうとでも出来る事を覚えていた方がいい。」
「例えば君の腹違いのお兄さんとかね…。」そう耳元に低い声で話され…
貴方:(!!!何故蓮と私が兄妹で有る事を彼が知ってるのだろう…?)と背筋に寒気が走り
私は本能的に危険を感じ…
「蓮や私の周りの皆に危害を加えない事を条件としお引き受けします。」と伝えのだった。
そんな何かを察した私の姿に…初校長は…
初校長:「君なら必ず引き受けてくれると信じていたよ…。これからの君の働きに期待しているよ。」そう不適な笑みで話し…病室から出ていったのを確認すると…
貴方:「初校長か…。変な人に目をつけられちゃったな…」と小さくため息をついたのだった。
それから一週間…医者に言われた通り
ベットの上で…読書や勉強等をし…おとなしく
過ごした。
そして明日はいよいよ無事退院する事が決まり…
私は少し心を踊らせていたのだった。
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作者名:秋桜 | 作成日時:2019年3月25日 12時