第34話 ページ38
その日の夕方…。私は暇を持て余し…
貴方：「あ〜あ…。やる事なくて退屈だな」と
一人言を呟いていると…。
？：「５日間も寝込んで皆に心配掛けといて…
お前って呑気だな…。」そうため息をつき…
その言葉と同時に棗君とルカ君が病室に入ってきた…。
貴方：「棗君！良かった！元気になったんだね！」そう嬉しそうに話す私に
棗：「バーカ！人の心配より…自分の心配をしろ…！全く…一人で無茶しやがって。」
「俺一人でもあれくらいの敵…どうにか出来たのに…全く余計な事しやがって。」
貴方：「な…！！！」そう話す棗君に反論をしようとすると…
棗：「でも…まぁ助かった…ありがとな…。」と優しい表情で…小さく呟かれ…
貴方：「！！！」驚きの表情をする私に…
棗：「何だよ…その顔？間抜け面だな」と普段通り話す棗君に…
貴方：「ﾌﾌｯ…どういたしまして」そう話したのだった。
そんな2人の様子を近くで見ていたルカ君は…
ルカ：「月島…棗の事を助けてくれて本当にありがとう。棗はいつも自分の身を顧みず相手の為ばかりに動くから…」
「月島が棗の傍に居てくれて…本当に良かった
その結果…月島には無理をさせてしまったけれど…。俺も…棗や月島に負けないくらい強くなるから…。2人を支えられる位に…。」
そう真剣な表情で、私と棗君に話したのだった。
貴方：「ルカ君…ありがとう。でも…ルカ君は今のままでも十分強い人だと思うよ。棗君も私も…皆そう思ってると思うよ。」
そう穏やかな表情で私はルカ君に話すと…
ルカ君：「月島…／／ありがとう。俺…今にもっと強くなるから…見ていて。」と綺麗な笑みを浮かべ話したのだった。
その後…3人でたわいもない話をしていると
看護婦：「面会時間終わりですよ…」
の言葉と共に…
ルカ君と棗君は「月島またな…」と話し療へと帰って行き…
一人になり静まり返った病室に…少し寂しさを感じながら…私は静かに眠りの世界へ落ちていったのだった。
「ん…。」眠りから目が覚め…ふと時計を見ると
時計の針は早朝の4時を指していた。
貴方：「なんでこんな時間に起きちゃったんだろう…。」そんな事を思っていると…
ノックも無しに…病室の扉が静かに開き…
仮面の男と、私と同い年位であろうスーツを着た少年が入って来たのだった。
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作者名：秋桜 | 作成日時：2019年3月25日 12時
