第12話 ページ15
高等部を目指し歩いていると…「ぐうぅぅ」と
蜜柑ちゃんのお腹の音が周囲に響く。
蜜柑:「あれ…今ツチノコが鳴いたで〜」
そう陽気に話す蜜柑ちゃんに…私達はクスッと
笑ってしまった。
貴方:「何か食べるもの手分けして探しましょうか…」
そう話…手分けして食べ物を探していると
私は何か柔らかい物体にぶつかった。
「ん?何これ…柔らかい」そう思い上を見ると
目の前には大きなヒヨコ…(?)が立っていて
こちらを見ていた。
ヒヨコは、どうやら道に迷ってしまった様で
不安そうな表情をしている…。
「ピヨ〜」(お母さん…迷ってお家に帰れなくなっちゃったの〜)
私は、何だか不安そうにしてるヒヨコが可哀想になり…言葉が通じないのを承知で
貴方:「ピヨちゃん…ちょっと私を抱えて森全体が見える位置まであげてくれないかしら?」
そう話すと…通じたのか
ピヨちゃんは、私の体を優しく持ち上げ…森全体が見える位置まで上げてくれた。
「ありがとう…。」そうお礼を言い辺りを見回すと何やら…「ピヨやーい…どこ行った…」と探している人を見つけた。
その事をピヨちゃんに方角と一緒に話すと
「ピヨ〜♪」(お母さんありがとう〜♪)と嬉しそうに教えた場所へ向かい笑顔で帰っていった。
ピヨちゃんを見送った後…皆の所へ戻ると、
中々戻ってこない私を心配してくれてた様で…「心配かけてごめんね…ありがとう」と伝えた。
そんなこんなで私達は、高等部へたどり着き
足跡を着け無傷で初等部まで戻ってきたが…
これといって蜜柑ちゃんのアリスの手掛かりは掴むことは出来なかった。
蜜柑:「うちのアリスって一体…」と凹む蜜柑ちゃんに
貴方:「大丈夫だよ…焦らずゆっくり見つけて行こう。」と声を掛けるのだった。
そして、次の日…とある事件が起こり蜜柑ちゃんのアリスが発覚する事となる。
次の日の朝…私は、起きると軽い寒気と頭痛に襲われた。
貴方:「うーん。少し頭が痛いような…?」なんて思いながら制服に手早く着替え教室へ向かった。
「皆おはよう」いつも通り挨拶をすると
皆:「おはよう御座います…えりか様」と皆一斉に私に跪き挨拶をした…。
貴方:「あれ…アリス使って無い筈なんだけど」そう思っているのとは裏腹に…どんどん私の周りに人集りが出き跪く人達…。
その人集りに呑まれ…いつしか私は、身動きが取れなくなっていた…。
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作者名:秋桜 | 作成日時:2019年3月25日 12時