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第10話 ページ13

静まり返った教室に、今度は蜜柑ちゃんの自己紹介の声が響いた。

蜜柑:「皆さん初めまして!うちは、佐倉蜜柑言います。これから宜しくお願いします。」

と話…私達は、副担任の先生に促され一番後ろの席に座った。

私の隣の人は…金髪の綺麗な顔をした少年で
蜜柑ちゃんの隣の人は…黒髪に赤い目をした
こちらも綺麗な男の子だった。

貴方:「私は、隣の席の男の子に宜しくお願い致しますわ。」と微笑み挨拶をすると…

金髪:「あぁ//俺は、乃木流架。こちらこそ宜しく…。」と少し顔を赤らめて返事をしてくれた。

蜜柑:「隣宜しく〜」と蜜柑ちゃんも笑顔で
隣の席の男の子に話し掛けるが…見事シカトされ
怒っていると…。黒髪の男の子が突然口を開いた。

黒髪:「お前ら…一体何者だ?特に流架の隣に座っているお前…。さっき俺らに一体何をした…」と私に敵意の視線を向けてくる。

貴方:「私の名前はお前じゃないわ。それに…
人に質問する時は、人に聞く前に自分から名乗って質問をするのが常識なんじゃないかしら…?」と冷静に返答をする私にクラスの空気が凍りつく…。

クラスの皆:「「棗さんに逆らうなんて…転校生勇気有るな。一体何者だ?」」
と周りがざわついていると…


黒髪:「…ちっ。と舌打ちし…俺の名前は日向棗だ。と名乗り…お前のアリスは、何なんだよ?」と再び質問される。

貴方:「私のアリスは…従者のアリス、結界のアリス、記憶操作のアリスの3つよ。日向君これから宜しくね。」と微笑み話した。

棗:「//あぁ…。3つもアリスを持ってるのか…」そう呟くと一瞬顔を少し赤くし素っ気ない返事をしてくれたのだった。

そして…日向君の視線は、蜜柑ちゃんに向けられる。

「お前のアリスは、何なんだよ…?」
そう冷たい視線で話す日向君に…蜜柑ちゃんは
さっきのシカトに腹を立てていた為…

蜜柑:「べっ!と舌を出し…誰が言うか!ぼけ!」と喧嘩を吹っ掛けてしまう。

次の瞬間蜜柑ちゃんの体が宙に浮かび上がり
「おい!転入生!棗さんに、生意気な態度取ってるんじゃねえぞ!」と私と蜜柑ちゃんの両方をみて話すが…

私は、自分の周りに結界を張っていた為
体が宙に上がることなく…平然とする私の姿に
いがぐり頭の子は…少し不服そうな顔を見せていた。

その後、蜜柑ちゃんが自分のアリスが分からない事がばれてしまい…

一悶着あった後蜜柑ちゃんは自分のアリスを判明させる為に、北の森へ向かったのだった。

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作者名:秋桜 | 作成日時:2019年3月25日 12時

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