第9話 ページ12
貴方：「仮入学？どうしてですか？」
蜜柑：「そうや…鳴海先生…うちにもアリスがあ るって言ってくれたやんか！どうしてうちだけ仮入学なん？」
そう話す蜜柑ちゃんに鳴海先生は…こう話した。
鳴海：「蜜柑ちゃん…君のアリスがどんな能力なのか正直まだ憶測の段階でしかないんだ…。」
「だから…君には、これからアリスを見極める為ちょっとした試験を受けて貰う事なる」
「なぁに…♪試験と言ってもそんなに難しい内容じゃない。」
「蜜柑ちゃんがこれから入る初等部B組で、クラスメートと協調性を持って皆と仲良くなる事…」
「そしてその過程を僕ら教師が見て…君のアリスレベルを見定めるだけ♪どう？簡単でしょ♪」
その話を聞いた蜜柑ちゃんは…明るさを取り戻し…。
蜜柑：「先生！それほんま？」と笑顔で話す蜜柑ちゃんに…
鳴海：「ほんま！ほんま！」と笑顔で返す鳴海先生…。
二人は意気投合した様で…仲良く手を取り合い
室内をくるくると回り…「やった〜なんだ簡単やん♪」と、はしゃいでいた。
貴方：「そんな二人の様子を見た私は、似た者同士ね…」と小さく呟きながら、やれやれと小さく溜め息をついたのだった。
その後、学級委員で有る今井さんと飛田君を紹介して貰い…蜜柑ちゃんが無事親友の蛍ちゃんと再開出来た所で、教室へ向かったのだった。
鳴海：「それじゃあえりかちゃん、蜜柑ちゃん。皆と仲良くね♪」と話し…私達4人を教室の前に残し去っていった…。
貴方：「早速丸投げかよ…。」そう心の中で呟きながら私達4人は教室の中へ入っていった。
教室に入ると学級崩壊もいいところで…
副担任らしき先生が私達二人をクラスメートに紹介するが…皆全くもって聞く耳を持っていない様だった。
貴方：副担任の先生が気の毒になり…少しだけ
従者のアリスを使い…皆に視線を合わせながら
「初めまして…月島えりかです。皆様宜しくお願い致しますわ…。」
「皆様先生のお話くらい静かに聞きましょうね…。」とにっこり微笑み挨拶をすると、
あれだけ騒がしかった教室が一気にピタリと静まり返り皆視線を私に集中させたのであった。
蜜柑：「ほぇ〜えりかちゃん流石やな〜あれだけ騒がしかった教室を、一瞬にして落ち着かせるなんて／／」といつも通り話す蜜柑ちゃんに…
貴方：「あれ…？私のアリスが効いてない？この子やっぱり何か有るのね…。」と一人静かに思ったのであった。
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作者名：秋桜 | 作成日時：2019年3月25日 12時
