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『何でここに来たんだよ』
『ちょいと用があってな』
片付けたばかりの客間に男を通し、彼女は茶菓子と飲み物をその前に置く
神威に視線を向ければ、意図を分かってくれたようで、男を顎で指した
『こいつ、沖田総悟』
そこに「近所に住んでたヤツ」と付け足す。
沖田はAと目が合うと、軽く会釈をした
『幼馴染みにそんな態度はねェだろ』
『腐れ縁の間違いだろ?』
「そりゃそうだ」と肩をすくめた沖田は、座っているソファに乗っかってきた仔猫を撫でる
やけに懐いていることを不審に思った彼女は、それがどうしてか彼に聞いた
『ニャーニャー鳴いてたんで、保護したんでさァ。……お前の猫だったんだな』
「サド丸222号」と呼んでいるため、本当の名前はソウゴだとAは教えようとしたが、神威が「近所にいたムカつく奴の名前が、ソウゴだからソウゴ」というバカな理由でつけたことを思い出す
『それは、どうもありがとうございました』
結局本当の名は言わず、彼女は深々と沖田に頭を下げる。顔を上げた時に交わる沖田との視線に、Aは少々戸惑った
『……で、一体何の用?』
相当仲が悪かったのか、神威は沖田を邪険に扱うような目を向けている。
それに気付かないフリをする沖田は、Aの淹れた紅茶をすすり、口を開いた
『協力して欲しいことがあってな』
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これから先、あり得ないな、と思う展開になると思います。
色々これからの展開に必要なことを調べたりとかもしたのですが、構成段階で自分が気に留められなかった箇所がいくつかあり、いざ文章にしますとこんなことあり得ないと思いました。
そこは二次創作なのでお許しください。
あと展開早めです。
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さざんか(プロフ) - 更新お疲れ様でした…!そして素敵な作品を本当にありがとうございました!涙が出てきちゃう程良いお話で、凄く忘がたい作品になりました。完結から長らく経ってしまいましたが、出会えて良かったと心から思います。本当にありがとうございました。 (2022年3月13日 3時) (レス) id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
今日花 - とても良い作品でした。神威が不器用な、けれど優しいところに惹き付けられました。最後は結婚という結果で思わず笑みが溢れます。心に残る作品でした。 (2017年9月19日 18時) (レス) id: 53c7e05c46 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ななさん» ありがとうございます! 大好きとは、勿体無いお言葉!! 神威は難しくて苦戦していましたが、ななさんにそう言ってもらえたので、そんな苦悩は吹き飛びました! コメントと閲覧、本当にありがとうございます( ´ ∀`) (2017年8月12日 10時) (レス) id: 30ed3dcdf9 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 完結おめでとうございます!!とても面白くて素敵なこの小説、大好きです^^これからも頑張ってください!応援しています! (2017年8月6日 1時) (レス) id: f0f39f84a9 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - RTtk46NmHahsgrzさん» ありがとうございます! こちらの作品、悩みに悩んで進めて行った作品なので、そう言ってもらえてとても嬉しいです。いつかまた、読み返してくださるとありがたいです^^ 他の作品も、もし良ければ読んでほしいです! また好きになってくださいな!! (2017年8月4日 10時) (レス) id: 731ff239df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年6月19日 20時