体温計 永瀬廉 ページ45
「はい熱計って」
廉「うい」
風邪の看病をしている時のトラップには要注意だ。
廉「A、こっちきて」
「なに?……うっわ危ない」
廉にのぞき込まれて、サッと避ける。
ちくしょう、と呟く彼の眉間には皺が寄っていた。
廉「なんで?なんでチューもさせてくれへんの…」
「ばか者。熱が下がるまで禁止。」
私は睨む廉の頭を適当に撫でて、そそくさと部屋から退出した。
…ギリギリ。危うく受け入れてしまう所だったな。
踏ん張って逃げてきた私の意志は固い。
・
廉「ねえA見て熱下がった」
あれからまた呼ばれて向かうと、
ニヤニヤしながら体温計を差し出す廉。
「は?そんな訳…」
そんな訳無い。
私はそう言おうとして、廉の持つ体温計に手を伸ばしたとき
「げっ!」
その体温計がヒュッと引っ込まれて、思わずよろけた。当然、私と廉の距離は近づく。
そして、嫌な予感がしたのも束の間
廉「一瞬だけ」
熱を持った彼の唇が私のそれに触れた。
「……アホ!!さっき言ったやんか!!!」
私はとっさに離れると、子供に怒るみたいに廉を責めた。
さっきまでの踏ん張りが水の泡に…。
「私だって我慢してたのに!」
当の本人は掟を破っといて、まだ物足りないとでも言いたげだ。
何ならちょっとふてくされた顔してる。
廉「一瞬だけやん」
廉「てか思ったんやけど、もし移ってもそん時は俺が看病するし」
廉に罪の意識は全く無いようで、のんきに鼻をかんでる。
嘘をついた罪もあるんだぞ。全然熱下がってないもん。
「そういう問題ちゃうし」
もうすでに風邪が移ったかもしれない。
こんなにも顔と体が熱くて。
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?????????????様リクエスト
看病系のネタが尽きてきました(´Д`)
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さく象(プロフ) - もんちくん☆さん» 感想ありがとうございます(;_;) リクもありがたいです!書かせていただきますね! (2017年6月16日 23時) (レス) id: 5b69543648 (このIDを非表示/違反報告)
のらねこ(プロフ) - 西畑くんの、ありがとうございました!( ´тωт` ) とてもキュンときてさすがさく象さんだなと思いました!受験応援してます!不定期でも楽しみにしています! (2017年6月12日 22時) (レス) id: d7adf708f0 (このIDを非表示/違反報告)
もんちくん☆ - ありがとうございます!大好きな関西Jr.コンビなのでめっちゃ嬉しかったです!!もし良ければ大西風雅くんと高橋恭平くんでも同じ感じでお願いします! (2017年6月12日 7時) (レス) id: 4e0bba61ce (このIDを非表示/違反報告)
さく象(プロフ) - リクエストありがとうございます!当方受験生でして更新は不定期ですが、これからも読み続けてくださると嬉しいです…! (2017年6月11日 11時) (レス) id: 0869681e7f (このIDを非表示/違反報告)
さく象(プロフ) - もんちくん☆さん» 遅れてすみません(;_;) 上手く書けてる自信はありませんが楽しんでいただけると嬉しいです…! (2017年6月11日 11時) (レス) id: 0869681e7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さく象 | 作成日時:2015年8月17日 14時