短編集**Jr. SZ JW

真実は　菊池風磨 ページ25

「何か買ってくださいー」


授業後の購買にて。



おねだりしてる相手は先生。





風磨「やだよ俺金無いもん」



並べられたパンを眺めながら即答する。

けち。全部安いし。




「こないだ高そうなお菓子食べてたのに？」



私も負けじと続ける。




風磨「見てたの？俺のこと好きすぎ」

「先生も勘違いしすぎ」

風磨「あれは貰ったやつだから買ったやつじゃない」

「誰から貰ったの？」

風磨「ひみつー」

「彼女だな」

風磨「俺彼女いないよ？」

「へぇ、興味ないので」

風磨「ホントは嬉しいくせに〜」





…が、先生とのやり取りは疲れるから

私が黙り込んで終わり。




先生、彼女いないなんて


ウソつきもほどほどにしてよね。






・



一段落して、先生がパンを選ぶ。






風磨「ん。これずっと見てただろ？」




なぜか２つ買ってたのは



「えっ」

風磨「先におねだりしたのはお前だからな！？」

「あ…」



ちゃっかり私の分だったりして。




「ありがとうございますっ」

風磨「け、１ミリも思ってねーくせに」

「思ってますよ！ちゃんと！」




私の言葉も全く聞かず

俺の100円が飛んでく〜、なんて嘆いてる。




風磨「お前だけだからな、こんなことすんの」

「だからありがとうございますって言って…」

風磨「特別って意味！と！く！べ！つ！！」





どうせ


どうせ私のことなんて

ただの生徒としか思ってないくせに。



私で遊ぶのもほどほどにしてよ。






＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

学校の先生を好きになるって、よくある話ですね

先生って遊んでそうですけど。

嫉妬×ツン×デレ　永瀬廉→←あいつと君　神宮寺勇太

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