短編集**Jr. SZ JW

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西「泣くとか。…ずる」


「へっ？」


思わず声が出る。鼻が詰まって出た変な声。


追いかけて来たのか、私の後ろにはアイツが居た。



振り返ろうとすると、


西「せっかくのホワイトデーやのに……他の男と喋っててムカついただけ。ごめん」




アイツはそんなこと言って、私を後ろから優しく拘束する。




「…嫉妬？」

西「言わなくてええの。」



これは認めたってことか。


それにしても何て自分勝手な男！

こっちがどんだけハラハラしたと思ってんの？




でも



西「俺、こんなやで。器のちっさい男」

「知ってる。」

西「…それでも」
「好きやから」



そんなしょうもないことで良かったって思う。



…今回は謝ったから許してあげよう。




「心配せんでも、私は西畑にだいぶ惚れてる。多分、西畑が呆れるくらいに」





西「…あっそ。なら安心ですわ」


西「俺も負けへんくらい惚れてるけど」




彼の腕の力が一瞬強くなって、すぐ弱まった。

振り返ると



西「泣き顔ぶさいくやな」
「うるさい！！」


笑いながら涙を拭ってくれた。





・




西「涙は…しょっぱいなぁ」

「え？」


しばらくして、彼はボソッと呟いた。



西「甘いチョコ欲しない？」



どこから出したのか、彼の手には可愛くラッピングされた箱がある。



「…欲しい！」

西「Aみたいに上手く作れてへんけど」


早速開けてみると、中には何やら黒い物体。…西畑が言うにはチョコやって。


「不味そう」

西「あのなあ、正直にも限度ってもんが…」



ぐちぐち言う彼を無視して一口食べてみたら




「甘いチョコって言うたやん」
西「うん」

「これ…」



焦げ焦げで全然甘くないんですけど！








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続きっぽくなってますかね？笑

別物として見ても全然大丈夫だと思います。笑

看病　中島健人→←おかえし　西畑大吾

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