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#2 ページ35

遠慮というものを知らない彼奴は、人の家にズカズカと入り込んで、俺をソファに座らせた。




「……観てって言うたやん。」




俺の持っていた煙草はいつのまにか望の手に移動していて、なぜか望は拗ねたように頬を膨らませる。




「…強制されたくなかったから、」



「それだけ?」




俺の答えになっていない答えを返したら、それだけ?と尋ねられる。

目を逸らせば逃げられるのに、望の瞳はどうも俺を離してくれへん。




「……それだけ、やで。」




ドラマやけど嫉妬した、なんて言えるはずもなく、嘘をつく。
そうでもしないと、望の熱い視線のせいで頭がおかしくなりそうやったから。




「………好きだよ」




不意に呟かれた その言葉 に驚き、肩をビクつかせると、やっぱり、なんて笑われる。


顔を上げると、ニヤニヤと緩む顔が目の前に現れて唇を奪われる。




「ほんまに悪趣味やわ」



「流星嫉妬してるんやろなって思って来たんやで」




役でも心配したやろ?なんて笑われて、図星を突かれて黙り込むと、また調子に乗ったようにヘラヘラと笑い出す。




「お前が浮気したら俺もするからええよ」




そう言って望から煙草を奪い返して玄関へ向かうと、ふわふわと望がついて来た。




「俺がせんかったら流星もせえへんねやろ?

ほな、永遠にないなあ〜」




後ろからぎゅうっと抱きしめられる。

自信ありげでその余裕な感じに何と無く腹が立ち、




「さあ?どうやろ。」




と、望のホールドをすり抜けて玄関を出る。

なんかキャンキャン言うてるけど、気にせんと煙草に火をつけた。



今日はええ夜になりそうや。

君に溺れて俺は死んだ。#青桃 閲覧注意→←すきだよ。#桃青桃



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ま り ゅ 。(プロフ) - きっかけをつくるさん» 初コメ、リクエストありがとうございます!桃くんが青くんに甘えるきっかけをつくらせていただきます!!() (2019年6月1日 10時) (レス) id: 175c974560 (このIDを非表示/違反報告)
きっかけをつくる - 初コメ、そしてリクエスト失礼します!青×桃で 青くんが他の色のメンバーと仲良くしすぎて ただでさえ仕事が忙しく会っていなかった桃くんが 自信を失いながらも青くんに 嫌いになった?と頑張って甘える姿が見たいです! (2019年6月1日 9時) (レス) id: c39a5d2895 (このIDを非表示/違反報告)
mikumimi(プロフ) - #流 望 んさん» ありがとうございました!とても微笑ましかったです! (2019年2月24日 7時) (レス) id: b233e38f64 (このIDを非表示/違反報告)
mikumimi(プロフ) - #流 望 んさん» うわー!本当ですか?!全然待ちます、もう嬉しすぎます☆ (2019年2月13日 17時) (レス) id: b233e38f64 (このIDを非表示/違反報告)
#流 望 ん(プロフ) - mikumimiさん» おおおお !!いいですね!!書きます!!書かせていただきます!!少しお待ちくださいませ… (2019年2月13日 14時) (レス) id: 175c974560 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ま り ゅ 。 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年1月3日 23時

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