検索窓
今日:4 hit、昨日:23 hit、合計:208,204 hit

#3 ページ25

セットに座り込む流星を膝枕にして頭を置く俺。
この絵面、俺以外に得する人はいるんやろうか。



「もうちょっと藤井くん寄って〜」



俺と流星の、見た目の距離は10cm。

心の距離は、10m。


それは全て、俺の所為で。勝手に恋なんかしちゃってる俺の所為で。



「…望?」



写りなんか気にせず、無意識に流星の服の裾を掴む。

いや、なにしてんねん俺…



「いいね、小瀧くんいいよー!」



カメラマンさんはポージングだと受け止めてくれたっぽいけど、完全に顔見えてへんし、流星は心配そうに俺を見ていた。



「…大丈夫…ちゃうよな、」



流星はそう呟いたのと、俺の頭にふわっと優しい手が触れたのは同時で。

…頭、撫でられてる…?


それに気づくスピードはすごく早かったのに、撫でられている間は、時が止まったようだった。

胸がきゅうっと締め付けられているのにバクバクと高く鳴って、痛くてしゃあない。


あぁ、思い出した。



「…すき…、」



その言葉を呟いた瞬間に、心の鎖が解けたように全身が楽になって、

それと同時にシャッター音が鳴り響いた。

#4→←#2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (256 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
928人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ま り ゅ 。(プロフ) - きっかけをつくるさん» 初コメ、リクエストありがとうございます!桃くんが青くんに甘えるきっかけをつくらせていただきます!!() (2019年6月1日 10時) (レス) id: 175c974560 (このIDを非表示/違反報告)
きっかけをつくる - 初コメ、そしてリクエスト失礼します!青×桃で 青くんが他の色のメンバーと仲良くしすぎて ただでさえ仕事が忙しく会っていなかった桃くんが 自信を失いながらも青くんに 嫌いになった?と頑張って甘える姿が見たいです! (2019年6月1日 9時) (レス) id: c39a5d2895 (このIDを非表示/違反報告)
mikumimi(プロフ) - #流 望 んさん» ありがとうございました!とても微笑ましかったです! (2019年2月24日 7時) (レス) id: b233e38f64 (このIDを非表示/違反報告)
mikumimi(プロフ) - #流 望 んさん» うわー!本当ですか?!全然待ちます、もう嬉しすぎます☆ (2019年2月13日 17時) (レス) id: b233e38f64 (このIDを非表示/違反報告)
#流 望 ん(プロフ) - mikumimiさん» おおおお !!いいですね!!書きます!!書かせていただきます!!少しお待ちくださいませ… (2019年2月13日 14時) (レス) id: 175c974560 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ま り ゅ 。 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年1月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。