だいすきはっぴーついんたわー

本当は君が好き＃青桃 ページ2

桃 _ %




やめてほしい。


冗談でも、役でも…。



だって、女優さんでもなくてメンバー。




「…妬くし」




しげに告白なんて冗談でも嫌や。


でも、決まったもんはしゃあない。

LIVEは、俺らの私情なんて関係なく、ファンのみんなの為に進むから。



…って、分かってたはずなのに。




「1日目でこんなクるとか思ってなかったし…」




「明日の為に寝るわ」なんて嘘吐いてみんなの誘いも断ってホテルの部屋に閉じこもって。


…流星のことばっかり考えてる。



『お前のことが好きなんや！！』



…うるさい。


自分で勝手に思い出して、自分で勝手に泣けてくる。



…しげに告白なんかすんなや。




「流星…、」




漫画ならさ、ここで本人が登場するんよな。


…でも俺はヒロインでもなんでもないから。



自棄酒してる俺は、ヒロインを邪魔する悪役。

一応俺の彼氏、なんやけどなあ。



あれ、ヤバい。部屋がティッシュまみれになってまう。




「もうティッシュないし…」



「なんでそんなティッシュまみれなん？」



「やって、流星が浮気したんやもん…」



「俺が？いつ？」



「今日！公演中！！…て流星！？」



青「今更？つか引っ付くな！！涙付く！！」




涼しい顔して俺の部屋の鍵を指でクルクルして。


…なんやねん、もう。




青「うれしいで？嫉妬。」



「は、うるさい。」




とか言ってるけど、正直寂しかったし。

今しかない。…甘えないといけない気がする。




「だめ…、しげなんか見んとって…。


俺だけ見とってよ…。」



青「なに、だめってかわええ。

心配しなくても望しか見えてへんよ？」




ちゅっと優しくキスされて。


…絶対また嫉妬するけど、ホテル帰ったらこんな甘えれるんやったら…、




ちょっとくらい我慢してもええかな、なんて。

こんなに好きとか思ってなかった＃青桃→←では行こうっ＃絶対読んでほしい。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す