『お帰りなさいませ、僕のお姫様』

お姫様…２５ ページ25

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「今日はありがとう」



すっかり日が暮れて廉くんとバイバイする時間





廉くん
『こちらこそありがとう』


廉くん
『Aちゃんと帰れるの嬉しかったし寄り道もできて楽しかった』




「ふふ、私も楽しかった」




……あ、この後あそこに行こうかな、


廉くん
『…今、何考えてた？』



「え、？」




廉くん
『……好きな人とか、おんの？』


「いない、と思う」




曖昧になっちゃったの、多分あの人が気になってるから


廉くん
『…誰かわからんけど、俺も本気やから』




「…っ、それって、私の事好きみたいな、」


廉くん
『せやで？俺は結構前からAちゃんのこと好きやから』




「……っ、ごめん、なさい」


廉くん
『うん、でも諦めへんから』




「あ、ありがとう」


廉くん
『…んで、気になってる人どんな人なん？』







「…"笑った顔が可愛い人"、かな」






廉くん
『そっか、ほんじゃあ、ここで』



「ありがとう、駅まで送ってくれて」


「…ねぇ、廉くん」




廉くん
『ん？』


「…また、一緒に帰ってくれる？」



廉くん
『はぁ、期待してまうやろ…？』


廉くん
『いいよ、また一緒に帰ろうな、Aちゃん』






来た道を返っていく廉くん


廉くんには他にもっといい人がいると思う






そんなことを考えながらYSSBへと向かった







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