5話 ページ5
次の日。
いつもみたいに編集を終えてやることがないからまたベランダで星を見ていた。
ふと頭によぎる顔
それはやっぱりAちゃんで、相変わらず好きなことを実感させられる。
｢会いたいなぁ...｣
ﾄ｢だれに？｣
ふと漏れた声がトミーに聞こえてたらしい
｢え、あ、いやちがう｣
ﾄ｢なにかんてぃー、恋してんの？｣
ニヤニヤと楽しそうに笑う
からかわれるのなんて分かってるから濁した
ﾄ｢なーにー。教えてよ｣
｢もう、なんでもないってば｣
その場にいると質問攻めされそうだったから逃げるように家を出た
｢ほんと、人のことになると興味持ちすぎだろ...｣
こんな時間に行くあてなんてないから昨日の場所に行くことにした。
「あれ？寛太さん？」
｢あ、なつきさん｣
「もしかしたら来るかなーって思ってきてみたらほんとに来た」
そう言って嬉しそうに笑う彼女に鼓動が早くなる。
まさか、おれ...
「どうしました？」
｢あ、いや...また少しお話できますか？｣
俺からそんなことを言うのは珍しいと思う。
けど何故か話したい、知りたいって思った。
「へぇ、YouTuberなんだぁ」
｢あれ、見たりしない？｣
「たまに見るんだけどメイクとかのが多くて」
やっぱりまだ女性の視聴者はそんなにいないのかな。
｢なつきちゃんはなにしてるの？｣
「私はアパレルの仕事してるよ」
｢あー、やってそう笑｣
「なにそれ」
｢いやいい意味でね｣
「寛太さん変わってる」
やっぱりどこか笑う顔は似ててすごく癒される。
そんなふうに思ってるとトミーから電話が来た
｢ん？あ、トミー？分かった。今から帰るわ。｣
「どうかしたの？」
｢あ、いや編集について聞きたいことがあるって。ごめんね遅くまで。｣
「うんん、楽しかった」
｢俺も。じゃあ…｣
「あ、連絡先…聞いてもいい？」
｢あ、うん。｣
そう言って俺達は連絡先を交換して帰ることにした。
なつきちゃんについて色々知ることが出来た。
歳は俺の三つ下。
趣味は星を見たり読書をすること。
年下とは思えないくらい大人びていて、素敵な人だ。
連絡先を交換できたことに嬉しさを感じて家に着いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うぶげちゃん | 作成日時：2018年11月6日 19時
