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15話 ページ15

あれから数日。
今日は久々になつきちゃんが家に来た

時間が空いてやっとまる1日会えることになった。
せっかくなら外に出ようと言ってみたけど、気を使ってか家でゆっくり過ごしたいなんて言ってくれたからお言葉に甘えて家で過ごすことにした。

「久しぶりに来る感じするなぁ」

「まあ、何日か経ってるし」

「ふふ、そうだね。あ、そう!今日ねお料理作ろうかなって思って材料買ってきたの」

「ほんと?てか、材料は?」

「さっき下でトミーさんに会って閉まっておいてくれるって」

「そっか。じゃあ俺も手伝う」

「今日は寛太くんに休んで貰う日なの。だからゆっくりしてて?」

「でもっ」

「私が勝手にやるだけ。ね?」

「じゃあ近くで見ててもいい?」

「見るの?恥ずかしいけど、いいよ。私も寛太くんの近くにいたいし」

そう言って嬉しそうに笑う

笑顔はやっぱりAちゃんに似てるな

ダメダメ、何考えてんの俺。

「そろそろ作ろっかな」

「じゃあキッチン行こっか」


キッチンに着くとよーしなんて言ってエプロンして腕まくりをしている。
俺のために頑張ってくれようとしてることが素直に嬉しかった。

「あ、携帯忘れてきちゃった」

「俺取ってこようか?」

「うんん、すぐ戻るから!」

部屋に携帯を取りに戻る後ろ姿を見て、またAちゃんを思い出す。

ダメなのに。
ちゃんと忘れたはずなのに

頭を掻きむしり携帯へ目を落とす。

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作者名:うぶげちゃん | 作成日時:2018年11月6日 19時

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