【HQ＊三年生限定】マフラー彼氏。【短編集】

ピンクマフラー＊及川 ページ2

*



「でっででー！」

「おおっ、やった！ありがとー!!」



7月20日、及川徹の誕生日。


だからバレー部3年で、ちょっとした『悪戯』を仕掛けることにした。(謎の順接)

徹は ぜったい驚く。



「開けていい!?開けるよ！」





なぜって。

プレゼント、マフラーなんです。
真夏の炎天下に。


岩泉は手袋、花巻は耳あて、松川はもこもこ靴下をプレゼントする。

そして色は全てピンク。

これ考えたの我らが岩泉さんね。
どんだけ日頃鬱憤が溜まってるのかしら。



「.........えっ」



硬直する徹に
思わず吹き出しそうになるのを堪えながら、


「徹ならピンクでも似合うと思って」

用意しておいたセリフを言った。



瞬間、








「.........Aーーーー!!」

「っぎゃ!?」





私は徹の胸の中にダイブ。腕を引かれた。

よろつくことなく受け止めた徹は、私の頭の上に顎を乗せてグリグリと動かす。




「あーもう、なんでそんな可愛いことしちゃうの！A好き！」

「なっ...なんで」



無意識？と笑いながら、
彼は身を屈めて、私の耳へ口元をを寄せて

こう囁いた。





・










「冬も一緒に居てね、ってことでしょ？」


「っ.....！」




ニヤリ、笑った彼には

今年の夏も勝てない。





＊＊＊



「あっ、及川！誕プレ！」

「.....もこもこの靴下ってとこかい？まっつん」

「何っ.....!?」

「ふはははは、お見通しだよ！」

( 'ω')ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ《必読》10/27追記→←ネイビーマフラー＊黒尾

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