Love feeling 5

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拡輝side






拡「よし、頑張れそう。
あ、A参考書ないから貸して」

「あー、机から勝手に取っていいよ」

拡「りょーかいー。借りるわー」


苦手な英語の参考書を取り出して、開く。



Aが作業してる音が

いいBGMになって、なかなか進んだと思う。



「拡輝〜ちょっとこれ味見して」

拡「何何？できたの？」

「んー、小さいのね」


大きいのを作る前に、って

出来たて1番をくれるみたい。


拡「んー！うまっ！」

「ほんと？よかったー。
じゃあ凛にあげるやつ作っちゃうねー。
あと、こっちも作るから…
後で2人でこっちの小さいのも食べよ」

拡「おっけー！じゃあ拡輝も
もうひと頑張りしてくるね」

「はーい」



またそれから何問か解いて、

シャープペンを置くと

それとほぼ同時くらいに


「拡輝！できた！」

と嬉しそうな声がする。


拡「どれどれ！？」

だから、俺も嬉しくなって

キッチンまで小走り。




拡「ちょーうまそう！」

「じゃー、こっち、食べよっか！」


凛に渡すのは冷蔵庫の中に閉まって、

Aは4等分にカットしたタルトを

皿に2つずつ、綺麗に並べた。



テーブルに戻って参考書とかノートとか

ペンケースとかを片付けて、

そのお皿を運ぶ。



「食べよ！」

拡「いっただきまーす！」

「いただきまーす！」


甘酸っぱいフルーツたちと、

甘さ控えめなカスタード、生クリーム。

それに、サックサクなタルト生地。


何これ、天国！


拡「んー、ごちそうさま！」

「拡輝早ぁ〜
あ、こっちも食べる？」

拡「だって、美味しいんだもん！
え、いいよ〜A食べなよ」


もう1カットくれようとしたけど、

ご馳走になってる身だし、

それは丁重にお断り。


拡「明日なんだけど、
これ行く前に朝持っていく？」

「あー、生ものだし…
そっちの方がいいね。
昼前に凛のところ行こう！」









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